中国政府の環境基準への対応技術に関心[口コミ]@広州環境博覧会 前編

  • 2020/10/18
展示会名:第6回中国環境博覧会広州展
会場:中国进出口商品交易会展馆
会期:2020年9月16日(水)~18日(金)
主催者:广东省環境保护产业协会、慕尼黑博览集团、中贸慕尼黑展览(上海)有限公司
出展者数・小間数:401企業

 環境技術の展示会「中国環境博覧会広州展」には、政府や公共施設の設計部門である設計院の関係者、研究員らが来場した。中国政府が定める環境基準に対応する技術を探すのが目的だ。政府が要求する環境基準は年々高くなっており、地域によって状況が異なることから、変化に対応する技術が求められている。空気を観測し調整する設備や、有機廃棄物や重金属を吸着させるフィルター、小型で携帯しやすい気体観測装置などに注目が集まった。


施設設置後の電気コストへの関心高い

EKOSEP 南通爱可普環保设备(江蘇省如皋市)

 汚泥収集、汚泥脱水、汚泥乾燥、汚泥貯蔵と輸送設備などの設計、設置を行う。我が社のサービス内容の周知が目的で出展した。特に設計院、開発商、大型施設のオーナー、代理商へ向けてのものだ。こういった施設はいったん設置してしまうと、その後のメンテナンスはコストと手間がほとんどかからないが、導入後の電気のコストがどれぐらいかということに来場者は関心があるようだ。

 コスト意識の高い顧客が増えている。また汚泥問題の大きさに直面していて、解決したいという目的意識を持っている人も増えてきた。来場者は1日200人ほど。


汚水処理効果やコスパへの関心高い

中科碧疆 广州中科碧疆環保科技(広東省広州市)

 汚水処理に関する新しい技術プロバイダー、生物技術を使用して狭い場所でも高負荷の汚水処理ができる技術提供とその指導、設計、施工、運用を行う。

 来場したのは、農村に既存インフラや設備があり、その汚水処理の工程を行う人たちだ。汚水処理効果やコストパフォーマンスに関心があるようだ。技術内容、処理能力や処理効果、コストパフォーマンス、建設は既存の施設と同じぐらいのコストだが、運用は安く、交換やメンテナンスが少ないことなどをアピールした。


政府や開発商などの関係者が来場

瑞豊環保 RUIFENG ENVIRONMENT(広東省佛山市)

 流域水環境の整備、土壌修復、ごみ分類など環境保護関連のソリューションの企画・設計やプロジェクト施工、管理、運用を行う。来場したのは政府、開発商、検査関連、機械・薬品設計などの関係者で300~400人ほど。

 流域水環境整備の仕組みや事例、水質や水環境の変化への対応、リアルタイム監視体制などに関心があるようだ。政府関係者に向けたアピールを目的としており、一般参加者や同業者に対してサービスの開示と知名度向上を狙った。


アフターサービスに関心

Huanwei環境集団(広東省広州市)

 水処理・浄化に関する薬剤、吸着剤などを扱っている。生活汚水処理場、上水道水場、ごみ処理焼却施設、紡績、製紙工場、陶器工場など水と泥が排出されるあらゆる施設の関連者へのアピール、技術とサービス内容の説明が出展の目的だ。

 来場者は、汚水の性質の変化に伴って使用過程で薬剤を調整しなければならないことなどへの対応ノウハウ、製品の品質と規格の安定、型番の多さ、アフターサービスに関心があった。


環境保護局や化学・電子材料企業の関係者が来場

和誠 青岛和诚环保科技(青島市)

 空気中の微粒子・放射線・VOC(有機化学物質)を観測・検査する装置などを扱っている。環境保護局、工業企業、化学・電子材料業者などへ、我が社の技術アピールと認知度の向上が目的で出展した。

 ブースには1日100人ほどが来場した。監視だけでなく管理システムとの連動が注目されたが、地方によって異なる政府の管理指標が異なるため、ニーズは異なるようだ。


1日100人ほどが来場

格林凯瑞 山东格林凯瑞精密仪器(広東省広州市)

 水中の重金や有機物、油などの検査・分析・解析機器を製造、販売している。汚水処理場や化学工場、紡績工場、印刷企業、発電所などの担当者に向けて、使用過程が完全自動化している最新機器を展示した。1日100人ほどが来場した。


検査の感度や使いやすさに関心

TATTON 泰通科技(広東省広州市)

 水、大気、土壌などのVOCの検出機器を取り扱っている。実験室、環境関連政府、第三者検査機関、国家認証機関、研究機関、環境観測ステーションなどが主なターゲットだ。環境保護・汚染改善の担当者やプロジェクトマネージャーら1日100人ほどが来場した。検査の感度や国家の指標をしっかりとカバーし、使いやすいかどうかに関心があるようだ。


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