出展者の口コミ、中編はこちら

予想以上に多い来場者

木村硝子店（東京都文京区）

　今回ガ2回目の出展となるガラス雑貨メーカー。新型コロナで自社のネットショップに力を入れはじめ、売上が見込めるようになったため、深刻な落ち込みはない。今は、巣ごもり需要でガラスのコップの売れ行きは好調だ。見た目は普通ながら、一本、口元に切子が入っているなど、ワンポイントにデザインが施されたものが人気だ。今までより少しだけいいものを使ってみようという感覚があるのだろう。

　来場したのは小売店の関係者が中心で、中でも単価が安くカジュアルな雑貨系の店舗が多い。ブースへの来場者は予想以上に多く、手応えは悪くない。リアルの展示会がなかった分、来場しているのだろう。

狙い通りの属性の人が来場

大橋珍味堂（滋賀県東近江市）

　珍味メーカー。5年前に出展して以来2回目の出展となる。商品ラインナップも変わってきたので再び出展した。雑貨店、高級スーパー、ギフト店など、狙い通りの属性の人が来場した。目的は達成できた感はある。名刺交換は1日120～130人ほど。新しい市場を開拓できそうだ。

　バイヤーが関心を示したのは健康志向のスナック『おさかないりっこ』。これはこの展示会のフード部門の準大賞を受賞したものだ。新型コロナの影響で運動不足になりがちの中、カルシウムをしっかり摂取できるという点が好評のようだ。予想以上に来場してくれて、出展してよかったという思いは強い。

スタッフ全員で600人ほどと名刺交換

バイタルジャパン（東京都墨田区）

　バックやかばん、アウトドア用品の製造販売メーカーで、出展は6回目になる。来場者は小売店の関係者が中心。OEM商品を数千個単位の小ロットで作りたいという声が多かった。新型コロナの影響で、バイヤーは消臭・抗菌効果のある雑貨で、ちょっとした付加価値のあるオリジナル製品を求めている。売るものに困っている中で、バイヤーも売れる商品をどん欲に探している印象だ。

　手応えとしては過去6回の出展した中で最も良い。接客している数も一番多いのではないか。7人で対応し、全体で600人ほどと名刺交換しており、昨年比の120％になる。来年もぜひ出展したい。

名刺交換は例年の1.3倍ほどに

カワイ（福井県小浜市）

　20回以上出展している箸メーカー。専門店、量販店、雑貨店、百貨店、ECショップなど、あらゆる業態のバイヤーが来場した。名刺交換枚数は例年、1日平均40～50人くらい、全部で150～200人ほどだったが、今年は約1.3倍になっている。

　抗菌の箸がバイヤーの関心を集めた。抗菌という言葉だけで反応がよく、市場ではかなり衛生意識が高まっている。また、売り場づくりそのものが求められており、我が社は椀や什器なども含めた売り方を提案しており、こちらも好評だ。我が社のブースを撮影し、このままディスプレイすると言っている人もいて、手応えはかなりいい。来場者数は少ないが、名刺交換やカタログ配布数は例年よりも多いほどだ。

引き合いにつながりそうな来場者多い

IDC（名古屋市）

　レザーメーカーで椅子張りの生地を作っている。出展は今回で2回目になる。アピールしたのは撥水、撥油、防汚の生地だ。異業種のメーカーや雑貨店の関係者が来場した。使えそうな生地だと興味を持ってもらえた。来場者の声で一番多いのは「市場にないものを作りたい」というもの。特にカバンメーカーが興味を示してくれた。

　150人ほどと名刺交換ができ、手応えはまずまず。実際に使ってみたいという来場者も多かった。名刺交換枚数は減ったが、前回よりも引き合いにつながりそうな案件が多い印象だ。

確度の高い来場者多く成約も数件あり

黄金の村（徳島県那賀郡）

　ゆず製品を製造しており、この展示会に出展するのは10回目。主に展示したのは、環境に配慮して栽培した『エシカルフード』だ。来場は雑貨店の関係者が多く、食品に興味がない人も、我が社の取り組みも含めて紹介すると興味を持ってくれた。周りにフード関連の出展者がいないので、いい意味で目立っている。

　来場者数は激減しているが、来場者の質は上がっている。確度の高い人が多く来場しているのを感じる。率直な手応えとしては、及第点といったところ。すでに成約したものも数件あり、アフターフォローで成約数はもっと増えそうだ。名刺交換は1日平均で60～70人ほど。