オリジナルのノベルティやグッズなどOEM先を探すメーカーや小売店が来場[口コミ]@東京インターナショナル・ギフト・ショー秋 前編
- 2020/11/5
会期:2020年10月7日(水)~9日(金)
会場:東京ビッグサイト 西・南展示棟
主催者:ビジネスガイド社
出展者数:917社
来場者数:14万5643人
パーソナルギフトと生活雑貨の展示会「東京インターナショナル・ギフト・ショー」には、オリジナルグッズを作るためにOEM先を探すメーカーや小売店の担当者が来場した。折り畳み傘やタオル、入浴剤など、ノベルティやオリジナルグッズとして取り入れやすい製品に関心が集まった。新型コロナの影響で来場者は減少したが、新しい市場の開拓を目指す来場者が多く、仕入れに意欲的なバイヤーも多数来場しており、出展者からは有意義な商談ができたという声が聞かれた。
今まで接点のなかった業界の人と出会えた
シューズセレクション(東京都目黒区)
10回目の出展となる洋傘メーカー。1日100人ほどと名刺交換ができた。OEMを検討している人が増えた印象だ。自動車メーカーや芸能事務所の関係者からノベルティとしてオリジナルの折りたたみ傘を作ってほしいとの声や、大手製菓メーカーの担当者からはお菓子と一緒にノベルティとして配りたいとの声も聞かれた。
今まで接点のない業界の人と出会えた。仕入れに積極的な人が増えている印象がある。自粛ムードが漂うご時世だからこそ、新しいものを作りたい、新しい分野にチャレンジしたいと考えている人が多いようだ。
ワンタッチで伸縮する杖に関心集まる
つえ屋(京都市)
杖メーカーで10回以上出展している。今回は一般の方が使う杖を中心に展示した。出会いたいのは百貨店、小売店、卸の担当者だ。バイヤーが関心を示したのは、ワンタッチで伸縮する杖。階段を上り下りするのに便利な杖ということで新たに開発したものだ。その他、傘にもなる杖にも関心を持ってもらえた。
名刺交換は1日30人ほど。例年の半分ほどだ。ターゲットとしている層は来場してくれたが、今回は総じて百貨店の担当者が少ない印象だ。
500人ほどと名刺交換
イトウ(北九州市)
10回以上出展している総合商社だ。今回はマスクを中心とした衛生関連の製品をメインに展示した。どの業態の小売店も新型コロナの影響で業績が芳しくないため、マスクや除菌アルコール、体温計などの売れ筋製品を扱いたいと考えている。アパレルショップなどの異業種や葬儀社などからも声がかかった。マスクや体温計がないと営業ができないという声もあった。
大手企業の担当者が少ない印象で、展示会自体の手応えはあまりない。名刺交換は500人ほど。
オリジナル製品を作りたいという相談あり
田中産業(愛媛県今治市)
タオルメーカーで10回以上出展している。来場したのは例年通り小売店や卸売業の関係者が多い。今回はメーカーや加工業者から声がかかることも多かった。タオルをもとにオリジナル製品が作れないかという相談だ。意外なのは刺繍店から声がかかったこと。刺繍屋はアパレルや小物・雑貨のメーカーからの依頼で刺繍するのが仕事だが、市場が不況で仕事が減っているようだ。そこでオリジナルの刺繍入りタオルを売りたいからタオルを仕入れたいというニーズだ。これは今までにない声だった。
規模は例年に比べて縮小しており、出展者も来場者も減っているが、こういう状況で来場する人は意識が高い。本当にいいもの、新しいものを探そうという、本気度が高い人が多い印象だ。来場者とじっくりと話ができ、質問も多かった。名刺交換は1日平均で30~40人ほど。出展の収穫はしっかりあった。手応えを感じている。
新規開拓につながる来場者あり
松田医薬品(高知県高知市)
医薬品メーカーで今回が4回目の出展になる。今回は付加価値のついた入浴剤をメインに展示した。ネット通販、デパート、美容サロン、セレクトショップなど、さまざまな業態の小売店の関係者が来場した。OEMでオリジナルの入浴剤を作りたいとの相談が多かった。
特に今回は美容サロンからの問い合わせが多かった。これは新しい市場なので、うまく提案していきたい。出展するたびに新規開拓など必ず何かの収穫は得られており、手応えがある。