出展者の口コミ、前編はこちら

和洋中さまざまな飲食店関係者が来場

三共食品（愛知県豊橋市）

　外食向けの商材を主に扱っており、ブースには和洋中を問わずさまざまな飲食店関係者が来場した。経営者、店舗責任者、料理長などが多い。今回はパスタやラーメンなど、麺関連の関係者が特に目立つ。大手飲食チェーンの担当者らも来ており、手応えはまずまずだ。

　海外から輸入した野菜チップスに関心が集まった。市場にない新しいもので、スープに浮かべたり、料理に添えるなど、簡単に付加価値をつける商材として興味を持ってもらった。

　来場者は昨年よりも少なく、名刺交換は初日が80枚ほど。今までは試食をしていたが、今年は新型コロナの影響で控えた。その結果、サンプルの依頼は昨年よりも増えている。

プラスチックカードを飲食業界向けにアピール

ナテック（堺市）

　ポイントカードやメンバーズカード、診察券などのプラスチックカードの製造を行っている。今回は飲食業界を開拓したいと思い初出展した。プラスチックカードから派生した勤怠管理やポイントカードのシステム、検温システム、ウイルス除去関連の製品なども展示した。

　需要が伸びているのは勤怠管理システム。昨年、労基法で勤怠管理が義務化されたことにより、引き合いは多い。しかし今回の出展では、飲食店のオーナーは今運営が大変で、我が社のサービスまで手が回らないという印象を受けた。

余剰人員問題を抱える来場者が多い

タイミー（東京都豊島区）

　スキマバイトアプリ『タイミー』の運営を行っている。主なブース来場者は飲食店の関係者や、食品メーカーの工場の担当者ら。多くの来場者は、人材サービスの導入に対して新型コロナ以前よりも慎重になっているようだ。非常にシビアになった印象がある。

　来場者の課題として多いのは、人員が余っていること。コロナ前は人手不足で悩んでいたが、今はほとんどの飲食店が余剰人員問題を抱えている。逆にバイトを全員解雇してしまったため、年末年始の繁忙期が不安だという声もあった。ここ数年、ずっと人手不足の中で店舗運営してきていたので、急に人が余ってしまってどうしていいのか分からないというのが今の飲食店経営者の悩みだ。

　展示会の手応えとしては上々。名刺交換200人ほどと名刺交換できた。熱心に話を聞いてくれる人が多かった。

想定以上の手応え感じる

TBグループ（東京都文京区）

　3回目の出展となるデジタルサイネージ、LED表示メーカー。今回、メインに展示したのはセルフレジだ。今後の実用化に向けて、意見や要望の収集も目的の1つだ。新型コロナ対策ソリューションとして展示しているが、それとは関係なく需要はある。サービス業は常に業務効率化、人件費削減という潜在的な課題があるのでり、それを解決するためには必要だからだ。シンプルかつ省スペースなので、使い勝手がよさそうだという声が多かった。

　FC本部がある飲食店や同業のメーカー関係者が主なブース来場者だ。同業他社は市場調査や情報収集のために来ているようだ。名刺交換は初日が87人。2日で200人ほど。全体的には想定よりも手応えがあり、来場者も予想以上に多かった。

来場者減も真剣にサービスを探す人多い

美鳳クリエイション（東京都新宿区）

　飲食店などのメニューの制作を行っており、今回で2回目の出展。最近は新型コロナの影響で在宅の人が増えたため、せめて地元周辺の美味しい店に行こうという流れができているようだ。実際、そうした地場の個人店からメニュー制作の依頼が増えている。今回もそうした個人のレストランやラーメン店の関係者が多い印象だ。

　新しい取り組みとしては、テイクアウトメニューの制作など。依頼数は多くはないが、東京都ではテイクアウトの販促向けに補助金がある。意外に知らない飲食店経営者も多く、これを活用しようという人は多かった。

　名刺交換は、一昨年出展時は3日間で300人強だったのが、今回は2日でその半分ほど。ただ、来場者は減ってはいるが、真剣にサービスを探している人は多い。中身が濃いという印象だ。「いつアポイントが取れますか？」など、具体的に次につながる話は多かった。