目的意識高い来場者多数[口コミ]@農業Week 前編

  • 2020/11/5
展示会名:第11回 農業Week 2020
会期:2020年10月14日(水)~16日(金)
会場:幕張メッセ 国際展示場5~8
主催者:リード エグジビション ジャパン
出展者数:約500社
来場者数:2万3175人

AIシステムやロボットなど省力化・効率化の商材に注目集まる

 農業・畜産の総合展「農業Week」には、生産現場での省力化・効率化につながるAIシステムやロボットなどのIT関連サービスが農業・畜産関係者の関心を集めた。来場者は農業法人、農協・農家、畜産農家の関係者を中心に、小売店・卸売り業、道の駅、直売所、自治体の関係者ら。IT関連企業に部品を売り込むサプライヤーの姿も見られた。新型コロナウイルスの影響により、例年ツアーで訪れていた農協関連団体の姿がなく、来場者数は減少した。しかし展示会としては盛況で、目的意識の高い人が多いと、手応えを感じる出展者が多かった。


AIによる品種選別に高い関心

シブヤ精機(浜松市)

 農業関連システムメーカーで4回目の出展になる。今回はAIで品種を選別できるものを展示した。人手不足の解消につながるものだ。まだ基礎研究の段階で実用化はされていないが、来年には民間企業での導入が決まっている。手応えはある。AIによる選別を初めて見たという来場者も多い。AIによる選別は人手不足の解消、高品質につながる画期的なサービスのため、業界全体でも非常に注目度が高い。

 来場者は例年、農協関係者と生産者が中心だが、今回は少なかった。逆にこうした状況下でも来場するのは、いいものを探す熱意のある人だ。実際、今回は本気度の高い人が多い印象がある。


130人ほどと名刺交換

東光鉄工(秋田県大館市)

 各種鋼構造物の設計製作などを行っており、出展は4回目だ。主に農家をターゲットに出展した。今回は、ターゲットとなる農家は昨年より来場が少ないという印象。ドローン市場が広がり、各種モジュールやセンサー、半導体など部品供給メーカーの売り込みは昨年よりも増えた。それ以外は情報収集の来場者が多いようだ。

 全体的な手応えとしては、出展してよかったと感じている。新型コロナの影響で来場者が減ることを想定していたが、農協関連のイベントも次々と中止になる中、この展示会に来たいという人が多かったようだ。名刺交換ができたのは130人ほど。例年よりも少ないが、中身は濃い。


本気度の高い来場者と多く接触

A・R・P(神奈川県秦野市)

 メカトロニクスとエレクトロニクス製品の設計・開発サービス事業を展開している。この展示会への出展は7回目になる。今回は水分を感知するセンサーをメインに展示した。来場者は農家の関係者が多い。ターゲットはメーカーやエスアイヤーなどで、その関係者の姿もかなり見られた。メーカーがシステムを作るにあたり、我が社のセンサーを採用してほしいと思っている。農業関連のシステムを手掛ける出展企業とつながりを持つことも出展の目的の1つだ。

 来場者数自体は減ったが、この時期に来ているだけに、本気度の高い人は多い。会って意味のある人がたくさんいる印象だ。来場者が5分の1ほどになってしまうのではないかと懸念したが、ふたを開けてみると意外に多い。手応えもある。


豚舎や鶏舎の担当者が来場

マーテック(神戸市)

 吊り具や業務用スイーパー、高圧洗浄機などの清掃機器を販売している。最近、畜産関連の企業から高圧洗浄機の問い合わせが増えており、初めて出展することにした。来場者は豚舎や鶏舎の担当者が中心。商社やメーカーの関係者はあまり来ていない。

 我が社のPRポイントは省力化。特に小さい機械が好まれる傾向はある。今、豚舎や鶏舎において、衛生面に配慮するケースは増えているようだ。豚舎を丸ごと洗浄する我が社の洗浄機が選ばれている。その他、豚舎の通路の美化につながる清掃機にも関心を持ってもらえた。この展示会は畜産関係に特化しているので提案がしやすいと感じている。


養鶏や養豚の関係者、獣医などが来場

大豊産業(香川県高松市)

 省力化関連事業、インフラ整備関連事業を展開している。今回は主に鶏舎向けのソリューション、鶏舎で死亡した鶏を自動検出できるロボットをアピールした。鶏の農家は、鶏が卵を産んだらベルトコンベアでパック詰めの工場まで流れていくという自動化が進んでいる業界だが、鶏舎で鶏が死亡していても分からない。そのままにしておくと卵の数が減り、周りの鶏にも悪影響が及ぶため、職員が死亡鶏を毎日、チェックするのだが、それが大きな手間になっている。そうした背景を踏まえ、我が社でそれを検出するシステムを開発した。来場者からは省人化よりも、衛生面にいいという声が多かった。

 来場者は養鶏や豚の農家、獣医、関連機器メーカーの関係者ら。農業関係者が幅広く来場している印象だ。今回は外国人の来場者がほとんどいなかった。


出展者の口コミ、続きはコチラ

関連記事

新着記事

  1. 2022-3-22

    バーチャルオフィスの利用急増 oVice、提供開始から1年半で利用数2000社に

  2. 2022-3-18

    第43回 2年ぶりの日本への帰国 厳しい検疫を体験【今日の中国】

  3. 2022-3-8

    展示会からウェビナー営業に切り替え コストダウン・二次利用可で「費用対効果高い」【リード獲得100本連載】A・R・P(神奈川県秦野市)

  4. 2022-3-3

    DMM.com、2022年度も約60業種のオンライン展示会を開催【オンライン展示会】

  5. 2022-3-1

    認知向上のため新聞に広告出稿、DMMオンライン展示会では93社にリーチ【リード獲得100本連載】 画屋(大阪府豊中市)

  6. 2022-2-17

    オンライン営業が一般化 ウェビナーやウェブ広告からリードを獲得 @関西 総務・人事・経理Week

ページ上部へ戻る