クリスマス前の収束目指しロックダウン第2弾がスタート @イギリス・ロンドン【11月5日/新型コロナウイルス 世界の反応・現地レポ】
- 2020/11/7
- イギリス, 新型コロナウイルス世界の反応, 新型コロナウイルス関連記事
イングランドでは11月5日から12月2日まで、ロックダウン第2弾が始まった。4日現在の新規死者数は492人で、医療崩壊を予防して死者を増加させないために行うとしている。同時に、オックスフォード大学とアストラゼネカにより、ワクチン開発も進められている。年末までには高齢者に、2021年の早い時期には一般の人の接種が期待される。
今回のロックダウンは、前回ほどは厳しくないものの、生活必需品を扱う店舗のみ営業が許可され、飲食店はレストランやパブ、カフェのテイクアウト以外は閉鎖される。オフィスワーカーは在宅勤務が推奨される。雇用維持政策は12月まで延長され、賃金の80%まで(最高2500ポンド・約34万円)を政府が援助するという。
他者とのコミュニケーションは、屋外で1対1で会ったり、サポートバブルや両親が別居している場合に行き来したりすることはできるが、世帯間の交流は禁止される。学校や教育機関、13歳以下のチャイルドケア施設などは閉鎖の対象ではない。
前回のロックダウンが緩和された6月から、混雑税(congestion charge)が値上がりした。ロンドン市では、交通局を支援するために7時から22時まで、週7日間に延長されたことで、6月下旬までに2420万ポンド(約32億8800万円)が徴税されたとしている。
ロックダウン前の市内には、最後の集まりを楽しむ人々があふれた。一方で、冬の到来により、屋外でのディナーなどが難しく、自粛した人々も多かったという。ロックダウンの時期については、学校のハーフタイム(中休み)の2週間で実施するべきだったと、不満の声も上がっている。今回のロックダウンは12月上旬までの予定となっており、クリスマスを家族や友人と過ごせるようにという、願いがこもっているのかもしれない。
2021年1月からは、香港の「英国海外市民パスポート」保持者に対するイギリスへの移住が許可される。このパスポートは、1997年の香港返還以前に生まれた人が保持しており、今回はパスポートの保持者とその家族が対象となる。学生ビザもしくは労働ビザが申請でき、30カ月または5年間のビザが発行される。5年以上滞在すると市民権を取得できるため、5年間で最大100万人が移住する可能性があると言われている。