予想以上に多くの来場者で会場は熱気に包まれる[口コミ]@関西 住宅・ビル・施設Week 前編
- 2020/10/19
会期:2020年9月9日(水)~11日(金)
会場:インテックス大阪
主催:リード エグジビション ジャパン株式会社
出展者数:[関西]住宅・ビル・施設Week 116社
[関西]スマートエネルギーWeek:79社
来場者数:1万5793人
あらゆる建築物を対象とした建築総合展「関西住宅・ビル・施設Week」は、新型コロナによる来場者減が懸念されたが、予想よりも来場者数は多く、反応も良かったという声が多く聞かれた。渡航制限で海外からの出展者が見合わせる中「予想外に来場者が多い」と大半の出展者が驚くほど、会場は熱気に包まれた。
会場ではオフィスや駐車場の管理業務を合理化するシステムが来場者の関心を集めた。中でも、日々の行動や管理をスムーズにするスマートビルディングのコーナーは出展者数も多く、施工業者や不動産関係者らが訪れた。スマホやICカードを鍵代わりに使える入退室管理システムやネットワークカメラの映像をサーバー側で顔検出・認証を行うシステムなども注目された。
1日100~200社が来場
GeoVision(東京都江東区)
台湾に本社を置く、映像監視システムメーカーの日本法人。「関西スマートビルディングEXPO」に出展。1日に100~200社が来場し、1日に50社ほどと名刺交換できた。来場者の多くは施工業者や不動産関連企業の関係者だ。
展示のメインは「GV-AI FR」という顔認証ソフトウェア。年齢、性別を見分け、ネットワークカメラの映像をサーバーに送り、サーバー側で顔検出、認証を行うものだ。来場者には実際に映像を見てもらうことができ、反応も良かった。
もともとは、防犯カメラを製造。そこから、顔認証システム、店舗のソリューションへ発展した。来場者からは「カメラを使って河川等の推移の環境変化などを調べたい」「オフィスに顔認証システムを付けたい」「商用に使いたい」などの声があった。
キーレス需要を確認できた
フォトシンス(東京都港区)
『akerun入退室管理システム』の開発・提供を行っており、「関西スマートビルディングEXPO」に出展。1日に200人ほどが来場した。新型コロナの影響で人々がテレワークになったこと、不動産の鍵の受け渡しを非接触で行うようになったこと、セキュリティの強化などを背景に我が社のキーレスシステムは需要が拡大している。中でも、オフィスの入口の鍵を管理面と防犯面の両方からこのキーレスに変えるところが増えた。今回の展示でも、オフィスビル関係者からの反応が良かった。
社会がキャッシュレスの時代に、鍵を電子化してキーレスになるのは自然の流れだ。今回の出展でも「キーレスにしたい」という需要を確認できた。
1日100~120人ほどと名刺交換
グリーンクロス(福岡市)
「関西スマートビルディングEXPO」に出展。看板のプランニングからデザイン、現場施工までを行っており、最近はメンテナンスも始めた。来場者が予想以上に多い。名刺交換できたのが1日に100~120人ほど。業種としてはゼネコン、現場の施工会社、ビル管理会社、ビル管理のコンサルタントが多い。看板の保守点検ができるという我が社の事業を知らない人が多く、まずは説明して認知度を上げていくことを目指した。
西日本の業者の良好な反応に安心
ドリームワークス(山形市)
設備工事業のプラットフォームづくりを目指しており、「施設リノベーションEXPO」に出展した。過去に東京で2回出展しているが、西日本では今回が初出展。2021年から西日本で事業展開の予定で、西日本の業者の反応を確認するのが出展の目的だ。
1日に30社が来場した。来場者は実際に使うユーザーが多く、関東と同じ良い反応で安心できた。西日本の反応は、関東に比べてリクエストを出す人が多いということ。例えば、点検する機材なのに「清掃もしてくれたらいいな」などだ。
非接触型の体温測定システムに関心集まる
大倉(大阪市)
住宅メーカーで、「関西スマートビルディングEXPO」に出展した。感染症対策ソリューション「HESTA SMART HELTH CARE」を展示。AI+IoTの技術を駆使し、住宅だけでなく生活を支えるものを提案している。1日に150人ほどが来場した。また、顔認証で管理できる宅配ロッカーやキャッシュレスで会計を済ませることができる販売機などが注目された。
メディア関係者が注目したのは、非接触型の体温測定システム「HESTA SMART BAND」。医療機器の体温計ではないが、アフターコロナに向けた商品展開の1つ。手首に着けるだけのもので、スマートでトレンド感もある。学校や病院、介護施設など朝から晩まで滞在が必要な現場で求められるもので、引き合いもあった。
不動産のオーナーや管理会社の関係者らが来場
ハッチ・ワーク(東京都港区)
賃貸会議室事業やシェアオフィス事業、ビルの空き室対策、パーキング事業などを手掛けている。「不動産テック EXPO」に出展した。1日に50人ほどが来場、多くは不動産管理会社の関係者やオーナーら。
展示したのは、不動産管理会社向けのクラウド月極駐車場管理システム「at PARKING 月極パートナーシステム」。月極駐車場の募集、契約手続きから賃料回収までを行うものだ。来場者に伝えているのは、月極駐車場の管理業務を最大95%削減できること。それもシステム手数料は管理台数にかかわらず1万円で可能だということだ。管理会社の業務を軽減するシステムであり、これに関心をもつ来場者は多かった。