持ち帰り専業FCや昼だけラーメン店を提案 @外食ビジネスウィーク
- 2020/10/7
開催日程:2020年9月24日(木)・25日(金)
会場:東京ビッグサイト 青海展示棟 A・B
主催:外食ビジネスウィーク 実行委員会
出展者数:408社
出展者層:外食産業の食品・飲料・設備・サービス
来場者層:ラーメン店、中華料理店、そば店、うどん店、居酒屋、バル、焼肉店、焼鳥店、日本料理店、割烹、料亭、寿司店、カフェ、喫茶店、パスタ店、ピザ店、イタリアンレストラン、ファミリーレストラン、ホテル、旅館、温浴施設、その他フードサービス、商社・卸売、開業予定者など
同時開催:全国食の逸品EXPO
既存業態の増収狙うサービスへの注目大
外食産業の専門展示会「外食ビジネスウィーク」には、売り上げやコストカットにつながるサービスや商材を求める、飲食店のオーナーが集まった。新型コロナの影響により、客足の減少や余剰人員の増加に対処しなければならず、その解決策を探す人が目立った。来場者は昨年に比べて大幅に減少したが、需要を捉え手応えを感じている出展者も多かった。
デリバリーに特化した飲食ブランドのフランチャイズ(FC)事業を紹介したTGAL(東京都千代田区)のブースには、売り上げを確保したい居酒屋やレストランなどのオーナーが訪れた。新型コロナの影響で客足が減り、デリバリーを始めたがノウハウがなく、うまくいかないという。「業態に関わらず、大半の飲食店が客数を減らしている。飲食で伸びているのはデリバリーだけだ」(池田昌輝さん)
ラーメンチェーンのテイクユー(東京都港区)にも、開業予定者のほか、業績が低迷する居酒屋の経営者が多く訪れた。夜は居酒屋のままで、ランチの時間帯だけ回転率の高いラーメンを提供する店の支援をする。チェーン店のような外観ではなく、個人店に見えるよう店舗をデザインし、地元住民の集客と、店舗評価サイトでの高評価を狙うという。「居酒屋の売り上げは特に厳しいと聞く。ランチで定食をやってみたがうまくいかないと話す店主が多い」(原浩太さん)
海外から輸入したベジタブルチップスを展示した食品メーカーの三共食品(愛知県豊橋市)は、飲食店のオーナーや料理長、店舗責任者が訪れた。スープのトッピングや、料理に添えるだけで付加価値を生む材料として、パスタやラーメンなど麺関連の店舗関係者の注目を集めた。「従業員確保が難しくなり、経費を削減するために時短につながる事前調理された食材の人気が高まっている」(伊藤亮平さん)
必要なときだけ人材を募集できる、アルバイト募集アプリを運営するタイミー(東京都豊島区)には、人材確保に悩む飲食店や食品メーカー工場の担当者がサービス内容を熱心に聞いていた。アルバイトを解雇したが年末年始の繁忙期に対応する方法に悩む店主から相談が寄せられた。「長期間人手不足の中で経営してきたので、急に人が余り、どうしていいのか分からないようだ」(北山玲央菜さん)