会期:2020年7月29日(水)~31日(金)
会場:インテックス大阪 6号館A
主催:(一社)日本能率協会、(一社)日本ホテル協会ほか
出展者数:94社
来場者数:3581人
外食・宿泊・観光業界向けの展示会「関西ホテル・レストラン・ショー」では、接客シーンや厨房、客室などで使われるサービスなどが展示された。飲食店や宿泊施設の担当者、中食事業者や商社の関係者が来場した。
新型コロナウイルスの影響で来場者数は過去の開催より減少したが、情報収集や事業のヒントを求める来場者が多い印象だ。抗ウイルス商材や非接触を掲げるサービスの他、人手不足を補うサービスや環境問題をふまえた商材を提案するブースも目立った。
目的意識の強い人が多く来場
ニチワ電機(大阪市)
厨房機器メーカーで、毎回出展している。ホテル、レストラン、外食関係、商社などの関係者が来場。来場者は例年よりも極端に少なく、例年の10分の1程度だが、普段よりも目的意識の強い人が多く訪れている印象だ。今回は実演のみで器具を見てもらうことにした。従来は試食を提供していたが、今回は見合わせた。実演台にはアクリル板で仕切りを設置し、見学スペースには足跡マークをつけ、見学者がソーシャルディスタンスを保てるようにするなど、万全の空間づくりをした。
衛生面・利便性に需要
ユニバーサルエージェント(福井県鯖江市)
若泉統一郎社長業務用の食器と家具を扱っている。来場者の多くはホテル関係者で、関心が集まったのは木製のように見えるプラスチック製食器。食洗器にも対応できる。衛生面でも利便性でも優れたものが求められている。
テレワーク向けに提案
ソニーマーケティング(東京都品川区)
ホテルの客室設備として、法人向け4K液晶テレビをPRした。ブースの一部にホテルの客室をイメージして展示した。コンセプトは『客室でテレワークに対応』するテレビ。ディスプレイは高画質で、会議などに適している。温泉地などでは塩化防止の処理もオプションで可能だ。レストランやロビーではデジタルサイネージの案内板としても利用できるものだ。
抗ウイルス加工寝具をホテルに提案
ドリームベッド(広島市)
ベッドやインテリアなどの製造・販売を行っている。この春発売の抗ウイルス加工を施した寝具を展示した。ウイルスが付着しても2時間後には1000分の1に減少するという繊維製品認証基準を満たした繊維で作られたもので、宿泊施設に向けてPRした。安心して使ってもらうことを考えた製品だが、従業員の感染リスクも軽減できる。来場者の反応は大変よく「どのくらい効果がもつのか?」という質問が多かった。安心・安全を求める人が多いことを改めて感じた。1日に50社ほどが来場した。