出展者の口コミ、前編はコチラ

北欧デザインの生地が人気

小林繊維（大阪市）

　この展示会は年々、海外の来場者が増えている印象だ。実際に引き合いもあり、中国からが一番多い。海外の来場者に人気があるのは、やはり和柄。生地の用途はアパレル製品がメインで、あとは小物雑貨などだ。

　国内では北欧系のテキスタイルが人気だ。北欧デザインには、動物や植物など自然に関連するものが多い。夏が短く冬が長い厳しい自然環境の北欧は家の中で過ごす時間が長いため、日々の暮らしを豊かにするための工夫がデザインに施されている。最近は猫柄が特に人気だ。ブース来場者は１日60人くらいだった。

ＥＣの物流に変化感じる

クリオインターナショナル（東京都杉並区）

　ノベルティ製作を手がける。持ち手付きや軽い素材で実用性のある宅配袋などEC向けの商材を展示。狙い通りEC関連や小売店の来場が目立った。段ボールの代わりとなる梱包材を探す来場者が多い。ECサイトの強化に向けアイテムを探す人が多かった。

　ネットショップの台頭により宅配ボックスの市場も伸びている。今、配達に行くと約3割が留守だそうだ。宅配物の数は伸びているが、ドライバー数は限られておりパンク寸前。再配達もままならず、不在の場合は家の前に置いて帰るケースも出てきたという。配達人が届けた証拠に写真を撮り、ユーザーに送るそうだ。

AIでファッションの流行を予想

ニューラルポケット（東京都千代田区）

　AI（人工知能）を使った空間認識や人体・動態解析を行う。

　SNS（交流サイト）や通販サイト、インスタグラムなどネット上の国内500万枚の画像を検知して、世代や性別、地域ごとにどんなファッションに興味があるかを探ることができる。ファッションの流行を裏付けるデータはなかったが、画像を洗い出すことで傾向が明らかになり、6カ月先の流行が見える。

　今回海外の来場者とつながりを持つことができた。この技術は海外にもないらしく興味を示してもらった。

新ブランドPRできた

池部本店（大分県中津市）

スニーカーの製造・卸。靴業界だけでなく、アパレル業界全体への進出を狙って初出展したが、思惑に反してアパレル業界の人が自社の商品やサービスを売り込みに来るケースが目立つ。

　一昔前まで、工場や工事現場などでは真っ黒な安全靴を履いていたが、カラフルでオシャレになり、「セーフティーシューズ」と呼ばれている。2月からホームセンターやディスカウントストアで販売が始まった。

　厚底スニーカーの人気も高まっている。お父さんたちが休日にリラックスして履ける靴だが、「ダサカッコいい」と世界中で女性向け商品として流行している。これは韓国や中国のメーカーの戦略。