人手不足解消の商品に関心集まる[口コミ]@ミートフードEXPO 大阪 後編
- 2020/4/21
オリジナルメニュー用の非加熱食肉製品に興味集まる
瀬戸産業(北海道帯広市)
食品総合卸。調味液に浸けた加工肉や、生食用ユッケ、非加熱食肉製品などを自社の専用工場で加工製造・販売している。今回は5回目の出展で、新規顧客開拓が狙いだ。昨年からPRしている『和トロフレーク』は肉と和牛の脂を合わせたもので、丼などにしてオリジナルメニューを作ることができる非加熱食肉製品。好評で需要は伸びている。来場者は焼肉店のオーナーや仕入れ担当者ら。試食して気に入ってくれた人も多く、8割ほどの来場者が興味を持ってくれた。どの商品を使ってオリジナルの味をどう出すのかを考えている印象だ。「1食でどのくらいの量を使うのか」「1袋で何人分とれるか」「消費期限は?」などの質問があった。必要な分だけ使えるという、ロスがないことへの関心も高かった。
手間いらずの成型済み「1人分のアイス」に需要
黒沢牧場(和歌山県海南市)
大阪は初出展。標高500メートルの高原で「山地周年放牧」をしている。牛舎はなく、1年中放し飼いにする。出展の目的はこうした牧場があることを知ってもらうことと、焼肉店でアイスクリームを導入してもらうこと。グラスヘッド(牧草)で育てることの難しさや、その生乳がおいしいことを理解してもらえ、うれしい収穫となった。試食で提供したのはその生乳を使ったアイスクリーム。一般的な濃厚バニラ味よりも、すっきりとした我が社のアイスクリームの方が「肉に合う」という声も多かった。来場者からは「丸くするのが手間なので1人分ずつ成型を済ませた商品がほしい」という声も。今はそれを作れる工場がないのでこれからの課題だ。
初めての『生コショウ』に興味津々
末広興産(大阪府八尾市)
初出展。年明けに発売した『生コショウ』をアピールした。鮮やかな緑色でシャキシャキの歯応え。1粒でも、5~10秒もするとガツンと辛みが押し寄せる。こんな食材があることを、焼肉店に知ってもらいたい。試食で、肉に合う爽やかな風味を実感してもらえた。賞味期限や扱い方、料理への取り入れ方についての質問が多かった。
AI搭載の配膳ロボットに注目集まる
日本システムプロジェクト(東京都新宿区)
今回で6回目の出展。POSレジやセルフオーダーシステムの会社だ。AI搭載配膳ロボット『PEANUT』を実演し、注目を集めた。完全自律走行が可能で、厨房から客席までスムーズに料理を運ぶことができる。ロボット導入の背景には店舗の人手不足がある。このロボットによってホールスタッフの往復や移動を減らせる。来場者の多くは焼肉店の関係者で「びっくりした」「ついにここまで来たか!」という声があがった。今回10台仕入れたが、東京の展示会場で完売となった。今は次の入荷を待つ状態。入荷次第取引という焼肉店も多数だ。
西日本食品産業創造展
2020/5/13(水)~15(金)
@マリンメッセ福岡
主催:日刊工業新聞社
FOOMA JAPAN
2020/6/23(火)~26(金)
@インテックス大阪 1~6号館
主催:(一社)日本食品機械工業会
国際ホテル・レストランショー
2021/2/16(火)~19(金)
@東京ビッグサイト 東1~8
主催:(一社)日本能率協会 他