ITを活用したヘルスケアが注目[口コミ]@Care Show Japan 後編
- 2020/5/1
- 東京ビッグサイト(東京国際展示場)
調剤薬局関係者集まる
タキガワ・コーポレーション・ジャパン(千葉県船橋市)
新設の「保険薬局支援展」に出展。以前は「JAPANドラッグストアショー」に出ていたが、会期が金土日で一般来場が多く、思うような成果が得られなかった。
子どもの誤飲を防ぐための薬袋を扱う部署としては求めていた分野の展示会だ。医療費削減の流れの中で、間違いなく淘汰される調剤薬局の生き残るためのツールとして採用してもらいたい。
この新設の展示会は、かなり絞られており、求めている層がしっかり来てくれるので手応えは大きい。ただ、今回はコロナウイルスの影響で中国人はもちろん、日本人の来場も減っている気がする。運営にはセミナーの申し込みをキャンセルするという連絡も結構あったようで、会社から人ごみに行くなという指令が出されている企業もあると聞いた。
企業側が社員の体調を管理
サイマックス(東京都葛飾区)
2年前に創業した企業で、健康・ヘルスケア関連メーカー。医療・福祉関連の方が多く来場した。一般企業への導入を目指して出展したのだが、狙っていた人は思っていたより少なかった。
展示したのは、生体情報センシングデバイスを使った体調管理サービス。このサービスで、客観的に社員の状態が分かるようになり、その情報を精査することで未病・予防につながる。企業側が先んじて体調の変化に気づけるため、働く側も体調不良を申し出やすくなる。
展示会は、自分たちのサービスが世間からどう見られているかを知る絶好の機会だ。手応え自体はすぐに成約になる案件はなさそうだが、反応は悪くない。認知拡大という意味では十分に効果はあった。今後の出展は未定で、名刺交換は1日約250枚。
ヘルスケアITへの関心大
NeU(東京都千代田区)
ヘルスケアのセンシングサービスで、2回目の出展。食品関連の計測器もあり、食品業界からの問い合わせも多い。来場者は医療、介護や大学の教授、官公庁、一般企業など幅広い。
今回は脳センサーで3分計測すれば、脳活動レベルが分かる機器を主に展示。脳の健康には誰もが関心があり、多くの人が訪れた。基本的には情報収集がメイン。これは医療、介護向けというよりは一般企業の健康経営に絡めての提案で「ヘルスケアIT」というキーワードでの相談は非常に多い。
この展示会は「ヘルスケアIT」と絞っているので、来場者が明確でやりやすい。昨年以上に脳分野の関心は高まっている。
自治体関係者は少ない
アイトシステム(京都府福知山市)
来場者は介護施設関係が中心で、現場よりも経営層が多かった。ターゲットは経営層なので、狙い通りだ。その他、介護機器メーカーも目立った。展示したのは認知症予防や未病・予防につながる見守りシステム。来場者からは好意的な反応の声が多く寄せられた。ボタンを押すというのはアナログな作業だが、発想としては最先端のもの。
1日に100人ほどがブースに訪れたが、来場を期待していた自治体は少なかった。数少ない自治体の人にも、あまり響かなかった。自治体で採用されれば一気に広がると考えたが、そんなに甘くない。
今回は主催者が、来場登録した人と出展企業をウェブ上でマッチングするというサービスを行っており、来てほしい人にリクエストを出したが、全く反応がなかった点が残念だ。また、来場者は情報収集レベルの人が多い印象で、出展者とのモチベーションの違いが見受けられた。
国際化粧品展
2020年9月9日(水)~11(金)
@インテックス大阪
主催:リード エグジビション ジャパン
ダイエット&ビューティーフェア
2020年9月15(火)~17(木)
@東京ビッグサイト 青海A・B
主催:インフォーマ マーケッツ ジャパン