人に代わる機械やAIによるサービスが並ぶ @CareTex
- 2020/5/2
- CareTEX(ケアテックス・ケアウィーク内), 東京ビッグサイト(東京国際展示場)
会期:2020年2月12日(水)~14日(金)
会場:東京ビッグサイト
主催者:ブティックス
出展者数:620社
出展者層:介護支援・システム、感染予防・衛生用品、介護用品、リハビリ、コミュニティ支援
来場者層:介護・高齢者施設、病院・リハビリ施設、在宅介護事業者、量販店・薬局、施設設計・施工会社
同時開催:次世代介護テクノロジー展、超高齢社会のまちづくり展、在宅医療総合展健康施術産業展
介護施設や病院関係者が集まる「CareTEX」では、現場の手間や負担軽減につながるサービスが介護施設関係者の関心を集めた。介護業界の市場性を探るために、異業種から出展した企業も多かった。
コスメ商材、健康食品のOEMメーカーのプラセス製薬(福岡市)では、シャンプーの代替品となる頭皮用ミストが注目を集めた。吹き付けるだけで頭皮の殺菌・消臭ができる商品で、来場者からは「看護師や介護士の身体的負荷を軽減できる」と好評だった。「OEMのビジネスモデルが介護業界にも当てはまるのか、マーケティングを兼ねて商品開発した」(小川ゆきさん)
全自動の歯ブラシを展示したロボット開発のGenics(東京都新宿区)にも介護施設や製造業関係者が集まった。口にくわえると30秒で歯磨きを済ませる製品で、スタッフが被介護者の喉を歯ブラシで突いたり、磨き漏れによる口内疾患リスクを軽減するために開発した。「実証実験中の介護施設からは、職員の負担が軽減されたという声をもらった」(栄田源代表)
AIによる清掃ロボットを展示したSMFレンタル(東京都千代田区)は、ロボットの展示会に出展した際、介護業界での需要を説明され出展を決めた。スタッフの業務を軽減し、人手不足対策となるレンタルのAI清掃ロボットが介護関係者の関心を集めた。
オンライン聴診器を使った遠隔医療サービスを紹介したスマートゲート(東京都中央区)には、医者や高齢者施設関係者を中心に、3日間で300人が来場した。施設入居者が救急搬送されると、軽度な症状でも検査入院が必要となり、受け入れ先の病院と施設、双方に負荷がかかる。「状況改善のため遠隔医療の普及を促進しているが、保険点数が通常の10分の1しかつかないことが課題になっている」(花谷行雄代表)