人手不足解消の商品に関心集まる[口コミ]@ミートフードEXPO 大阪 前編
- 2020/4/21
会期:2月4日(火)・5日(水)
会場:大阪南港ATCホール A・B・E
主催:焼肉ビジネスフェア実行委員会
出展者数・小間数:150社・200小間
肉料理を扱う飲食店業界を対象にした専門展示会。肉加工、調味料、調理器具などのメーカーのほか、店舗運営システム・設備などの企業が出展。焼肉店のオーナーや仕入れ担当者らが来場し、メニューなどに新しさや独自性を打ち出せる素材を探していた。人手不足に対応した商品やシステムへの関心が高く、厨房から客席へ料理を運ぶAI搭載配膳ロボットの実演が注目を集めた。オリジナルメニューの開発をサポートする商品の展示も目立った。
アメリカ産アンガスビーフは好評だった
テンダープラス ジャパン(東京都港区)
オーストラリアの食肉と食肉加工品を専門とする製造・輸入・卸売業。西日本での販路拡大が目的。来場者の多くは小売店。アメリカ産アンガスビーフを試食してもらうと「おいしい」と好評だった。日本人好みの味で、おいしさに驚いていた。
果物の半加工品が好評
泉州屋(大阪市)
青果仲卸で、スーパーなどへ卸す。外食産業への新販路を求めて出展した。今回は肉などの展示が多く、果物がなかったので注目してもらえた。人手不足が理由で、飲食店での果物の提供が減っている。皮をむくなどの下処理に手間がかかるからだ。そこで皮をむいたり、スライスした冷凍果物など、簡単に提供できる半加工品を作り始めた。添加物を使っていないのがウリだ。またバナナの廃棄率が高かったので、それを解決するために作ったのが串に刺した冷凍バナナ。来場者にかなり関心を持ってもらえた。
HACCP義務化 飲食店の関心高く
長谷川化学工業(千葉県八千代市)
業務量調理用品の製造・販売。6月に施行されるHACCP義務化に向けて、飲食店事業者はその対応をしなければならない。そこで、食中毒予防の三原則「菌をつけない」「菌を増やさない」「菌をやっつける」に対応できる業務用調理用品を展示。昨年よりも関心度は高まっている。耐久性の高い抗菌加工まな板が注目された。来場者の多くは焼肉店の関係者。大手チェーンはもちろん、新規店舗の準備中という人もいた。経営者よりも現場の人が多いように感じた。
1人焼肉用製品に注目集まる
シンポ(名古屋市)
無煙ロースターの開発・製造・販売を手掛け、海外にも展開している。第1回から出展しており、今回で9回目になる。来場するのは焼肉店の関係者が中心で、開店予定の人の姿もあった。ロースターの入れ替えを検討している焼肉店が多い印象だ。オーナーと現場担当者、どちらも来場していた。注目されたのは、1人焼肉用の無煙ロースターで、購入を検討している焼肉店が多い。製品に対する要望は、煙が出ないことのほか、掃除のしやすさだ。昔のロースターに比べると、今の製品は部品をワンタッチで外せるので手入れはしやすい。来場者へのアンケートでは、20~30%の人が「ここ1年くらいでロースターの入れ替えを考えている」とのことだった。