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単純作業の自動化探る食品や自動車メーカー@ロボデックス
- 2020/4/19
会期:2020年2月12日(水)~14日(金)
会場:東京ビッグサイト 西1・2
主催:リード エグジビション ジャパン
出展者数:270社(同時開催展含むと730社)
出展者層:産業用・サービス用ロボット、ドローン、開発技術、各種部品・材料、商社、輸入代理店、SIer
来場者層:各種工場、商社、代理店
同時開催:ウェアラブルEXPO、スマート工場EXPO、ネプコンジャパン、オートモーティブワールド
ロボット技術と製品の展示会

ロボット製造に必要な技術と製品の展示会「ロボデックス」には、人手不足への対応策を探す自動車や食品メーカーが来場した。単純作業を自動化したり、細かな要求に応える協働ロボットが注目された一方で、技術に精通するエンジニア不足などの課題も見受けられた。
工作機械の設計・製作を行うシンテック(新潟市)の小川康夫専務は「完全自動化よりも、取り急ぎ1人分の働きを補いたいと考える現場の人が多い」と話した。食品業界向けには弁当のふたを閉める機械と、化粧品業界向けのキャップを締める機械を開発し来場者の関心を集めていた。
作業工具メーカーのロブテックス(大阪府東大阪市)は、リベットと呼ばれる接合部材を打つ作業に特化したロボットを展示し、自動車業界の製造、設計担当者を集めた。「求められるのは省人化とコスト削減。来場者はこの視点でサービスを探しに来ている」(北川勝之さん)
デンマークの協働ロボットメーカー、ユニバーサルロボット(東京都港区)では、部品をつまんで持ち上げ、移送して降ろす、といった単純な反復作業を行うロボットが関心を集めた。ロボットに精通していない、中小の製造現場においても簡単にプログラミングできるのが特長だという。
協働ロボットのケーブルのたるみを解消する部品を展示した松田電機工業所(愛知県小牧市)では、配線トラブルを抱える製造現場の担当者が強い関心を示した。「たるみを出さないようにする配線技術がエンジニアの間で共有されていない。エンジニアの配線技術が上がるまでは我々の商品にも需要があると感じた」(道家治美さん)
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20代後半から出版社に勤務。中小企業向けの経営情報誌「COMPANYTANK」元編集長を経て、40歳でフリーに。2017年から国際イベントニュース編集部にも参加。趣味は麻雀と競馬。学生時代は雀荘で働き、腕を磨いた。