来場者は激減、脱化石燃料技術の商談は活発 @スマートエネルギーWeek

展示会名:スマートエネルギーWeek 2020
会期:2020年2月26日(水)~28日(金)
会場:東京ビッグサイト 西・南・青海
主催:リード エグジビション ジャパン
出展者数:1520社
出展者層:太陽光、風力、バイオマス、水素・燃料電池、蓄電池、省エネ・節電技術、仮想発電所、再エネ設備、リサイクル、次世代火力発電来場者層:電力、ガス、デベロッパー、ゼネコン、住宅、工務店、行政

 エネルギー産業の展示会「スマートエネルギーWeek」では、新型コロナウイルスの影響で「例年の1割程度の来場者」と話す出展企業が多く、出展キャンセルも相次いだ。

 一方で、脱化石燃料の時代に向けた新技術を本気で探す来場者が集まり、密度の濃い商談を重ねた出展者も多かった。

 「来場者は少なかったが、情報収集レベルの人が少なく、昨年を上回る手応えだ」と話したのは、バイオマス燃料を補給する計量装置を展示した昭和鋼機(名古屋市)の辻孝太郎代表だ。近年、盛り上がるバイオマスだが、燃料となる木質ペレットの供給不足という課題を抱える。来場者からは、「食品の残りかすを使ってバイオガスを作りたい」といった相談も寄せられた。

 変電所のデジタル化技術を展示したアイ・ビー・エス・ジャパン(神奈川県海老名市)でも「少ないながらいい出会いがあった」(関康治さん)ようだ。需要に応じて電力の供給を制御するバーチャルパワープラントに関心を持つ来場者が集まった。「今後は、原子力や火力などの大規模発電所がまとめて発電するのではなく、工場や一般家庭での再エネ発電を含め、さまざまな発電設備により電力を賄う時代になる」(関さん)

 廃プラの粉砕・脱水機メーカー、日本シーム(埼玉県川口市)には、産廃業者や製造業者などリサイクルに関心を持つ企業の担当者が来場した。自社の廃棄物の再利用を検討する企業が急速に増え、大手シューズメーカーからスニーカーのリサイクルをしたいという声もあった。「靴の実績はまだないが、対応はできそう。取引につなげたい」(鈴木健太さん)

 水素ガス関連製品を展示した巴商会(東京都大田区)には、自動車、鉄道会社、船舶関連の担当者が集まった。安価に水素を調達する方法を探す企業が多かった。「水素関連企業の出展も増え、水素をテーマに独立した展示会にしてもよいと感じた」(川口豊さん)

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