出展者の口コミ、前編はこちら

ホテルオーナーが多数来場

ビックリック（東京都中央区）

　レジャーホテルの業務支援システムを取り扱う。来場したのはホテルのオーナーがほとんどだ。我が社の顧客管理システムは、客の要望に合わせてカスタマイズできるのがポイント。既存のシステムはメーカーが作ったものを使わなければならず、この差は大きい。

　業界の動きとして、４月までにICチップ付きカードに対応した読み取り端末の導入を加盟店舗に義務付けている。従来の磁気カードよりも安全性に優れたICカードは順次導入が進んでおり、全国のホテルはその対応に追われている。

外来種の害虫対策をＰＲ

FCC（神奈川県藤沢市）

　害虫・害獣駆除を行っており、今回が初出展。最近、宿泊施設ではトコジラミという外来種の害虫が増えている。その対応策をPRするために出展した。あまり知られていないが、トコジラミによる被害に悩まされている宿泊施設は多い。ダニやノミと間違えやすいので注意が必要だ。

　きちんと対策できている施設は、今のところほとんどない。全体的にはゴキブリ対策の需要が最も高い。宿泊施設でも飲食店でも、ゴキブリがいたらそれだけで致命的。最近は既存の殺虫剤への抵抗力を持ったスーパーゴキブリと呼ばれる個体がある。ゴキブリ自体も進化しているので、それに伴う対応が求められている。

　害虫で本当に困っている人が多く来場し、１日に30人ほどと詳しい話ができた。害虫駆除業者の出展が珍しかったせいか、立ち止まってくれる人が多い印象だ。

ロボットに期待する来場者多い

QBIT Robotics（東京都千代田区）

　ロボティクスサービスプロバイダーで、今回が初出展。主に娯楽施設やホテルの関係者が来場した。我が社が開発したのはカフェ向けのシステムだ。全自動でドリンクを用意し、カウンター席まで運ぶことができる。カウンターの中だけで動くロボットだ。飲食店の多くが抱えている課題は人手不足だ。

　ロボット導入は喫緊の課題になっている。特に地方の人手不足は深刻な状況にあり、それが原因で多くの飲食店がつぶれているという現実もある。出展の手応えは非常に大きい。人の問題が想像以上に切実であることも分かった。

マンガ喫茶関係者からの声かけもあり

フォーラム　フロンティアネットワーク（東京都千代田区）

　８回目の出展となる今回は、レジャーホテル用VOD（Video　On　Demand）システムを展示。映画、音楽、お笑いネタなどの動画コンテンツを楽しめる。レジャーホテルのオーナーやマネージャー、周辺機器メーカーの関係者が来場した。ビジネスホテルと違い、レジャーホテルは時間帯によって料金が変わるため、いかに長く滞在してもらうかがカギになる。

　長居したくなるサービスを充実させる必要があり、目新しいものを導入するレジャーホテルが増えている。我が社が提供するコンテンツで需要が高いのはアダルトチャンネル。それに次いで映画やパチンコ専門チャンネルの人気も高い。意外なのは、マンガ喫茶関係者からの声掛けがあったこと。マンガ喫茶業界も新しいサービスを探しているようだ。