医薬品開発と医療機器製造の2本柱に[口コミ]@ジャパンライフサイエンスウィーク 後編

出展者の口コミ、前編はコチラ


樹脂の価格競争、短納期化が続く

大和樹脂(東京都台東区)

 プラスチック成形加工を行う。顧客のニーズは、価格に尽きる。医療機器分野では小ロットのニーズも多い。折衝の時間が長く、取引が決まったら早期の納品を求められる。業界での納期は2カ月が主流だったが、最近は1カ月と言われることも多々あり、スピード感を求められている。

 最近は、医療機器の素材を板金から樹脂にしてほしいというニーズもある。光沢の塗料が増えており、その場合は樹脂の方が都合がいい。特にCTスキャンやMRIなどの外装カバーは、海外の大手医療機器メーカーに倣う形で光沢のものが人気だ。

 この展示会は医療機器に特化しているので狙った来場者に出会いやすい。ただ、3月は期末で忙しい人が多いのか、手応えがない。来年も同時期の開催なので、休もうかと思っている。


研究開発の来場者目立つ

イーデーエム(東京都板橋区)

 サーマルプリンタや印字検査機、印字機器などを扱う。製薬分野でのニーズが増え出展するようになった。CPhI japanはどちらかというと研究開発の来場者が多く、手応えはいまいち。「これは何をする機械ですか?」という質問から入るので、説明に時間がかかる。来場者が多ければいいというわけではない。


仕入れ先とまとめて商談できる

浜理薬品工業(大阪市)

 医薬品原薬の製造などを行う。ここでは、医薬品原料の国内外の仕入れ先と一気に面談できるのがメリットだ。ライフサイエンスウィークの中でもCPhI japanは医薬品原料関連の来場者が主で、出展者は半分以上が外国人だ。

 大手製薬メーカーは分社化が進み、製造部門も外注化が進んでいる。創薬の難易度が上がっており、自社開発だけでは賄いきれない。国内の製薬会社や医薬品開発受託機関が海外の新たな原料を求めて来場する流れがある。

 手応えは毎年同じ。既存客のフォローや海外の原料メーカーと情報交換をするくらい。新しい引き合いはないが、他に比べて出展料が高くないので出展しやすい。出展者同士のつながりができる点もプラスだ。


来場者数は想定の半分

メディクト(東京都渋谷区)

 製薬企業向けの業務支援サービスを行う。今回は主に、製薬メーカーのオウンドメディアに導入するデータ分析ツールを紹介した。医師がどんなところに関心を示したというデータをまとめ、MR(医薬情報担当者)に提供し、この商品を提案した方がいいとか、こんな内容のメールを送ったら効果的といったアドバイスをする。来場者の反応はおおむね良好で、昨年も数件成約につながった。

 来場者は一日平均40~50人ほど。想定の半分しか来なかった。開催が月・火・水曜日と変則だった影響かもしれない。

出展者が挙げた競合展示会
インターフェックスWeek
2019年7月3日(水)~5日(金)
@東京ビッグサイト
主催:リードエグジビションジャパン

INCHEM TOKYO
2019年11月20日(水)~22日(金)
@幕張メッセ
主催:化学工学会、日本能率協会

Inter Aqua
2020年1月29日(水)~31日(金)
@東京ビッグサイト 南1・2
主催:JTBコミュニケーションデザイン

機械要素技術展
2020年2月26日(水)~28日(金)
@幕張メッセ
主催:リードエグジビションジャパン

NEW環境展
2020年4月22日(水)~24日(金)
@インテックス大阪
主催:日報ビジネス

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