会期:2019年2月20日(水)~23日(土)
会場:幕張メッセ
主催:(協組)日本製パン製菓機械工業会出
展者数:254社
来場者数:3万6124人(うち海外4107人)
製パン製菓産業の機械・設備・器具、原材料、資材などが一堂に会する製パン製菓業界の総合展。2年に1度、東京と大阪で交互に開催される。今年で26回目。製菓機械、製パン機械、原材料・食材などが出展される。来場者は製パン工場、製菓工場、パン店、洋菓子店、和菓子店の関係者が中心。外国人来場者も多い。今回は4107人が来場し、2017年の前回を1000人以上上回った。中国、台湾、韓国をはじめアジアから団体で訪れる来場者が多かった。
インドネシアやタイからも
大進(大阪市)
数年で一気に外国人が増えた。もともと中国、韓国、台湾が多かったが、最近ではインドネシア、タイ、ベトナムの方の姿も増えた。10回以上出ているが、新規は少ない。我が社としてはお祭り感覚で、業界が盛り上がってくれればという感じで出展している。
ブース来場者の3割強が外国人
オサ機械(横浜市)
チョコレート製造機器に特化。来場者はパティシエなど製菓関連がメインだが、最近は製パン関連も増えた。中小企業や小規模事業者が目立つ。
アジア系の人がかなり来る印象。ここ数回、名刺交換の1割は外国人だったが、今回は3~4割に大きく増えた。海外展開しておらず、代理店もないので対応できないのが辛い。 本当ならば海外に展開したいのだが、東南アジアではチョコレートの需要があまりない。気温が高くすぐに溶けてしまうからだ。
海外来場者と翻訳機でやり取り
ミコヤ香商(東京都渋谷区)
食品香料を扱っている。
来場者のニーズで多いのはバニラ。中国を中心に海外のバニラ需要が急速に高まり、日本に輸入されるバニラビーンズが極端に不足している。バニラビーンズの価格は以前の10倍に高騰している。
1日の来場者は200~300人くらい。海外の来場者が多かったが、英語を話せず困った。スマホや翻訳機で話してくれるが、「サンプルをもらっていいですか」がほとんど。製菓業界は、インスタ映えの観点から、香料でもピンクや緑などの着色タイプの需要が伸びている。菓子の色で四季を表現する流れは今後も続きそうだ。
関心高い中華まんの製造機
滝川工業(兵庫県加古川市)
業務用の蒸し器に強みを持つ。この展示会はパン店の来場が多いので苦戦中だが、中国には大量に中華まんを製造できる機械がないそうで、興味を持って見てくれた。ブース来場者の割合は日本が6に対して海外が4くらい。
最近は中華まんのニーズが伸びている。ハート形や三つ葉形で、色もピンクや緑といったかわいらしい商品が出回り、女性客が増えた。コンビニなどでも売り上げが伸びているようだ。