産廃業界の来場が多数[口コミ]@NEW環境展 後編

出展者の口コミ、前編はコチラ


バイオマス発電の認知はこれから

フルハシEPO(名古屋市)

 木質バイオマス・プラスチックリサイクルなどを行う。一言で言えば「木くず屋」。不要な木材を破砕して、各発電施設や製紙会社にチップにして出荷する。中部電力と愛知県内にバイオマスの発電所を造り、今年の秋から稼働予定だ。 

 出会えたのは、木くずを出している客、あるいはこれから出す予定のある客だ。設備系メーカーなども来た。木くずを出すのが最も多いのは解体工事業者、そして木のパレットを定期的に廃棄処理する物流関係などの企業が多い。顧客は産廃処理費を抑えたいと考えている。今まで木くずを産業廃棄物としてお金を払って処理していたものを、木くずとして買い取るので、感謝されることも多い。


アンケート収集には最適

無臭元工業(東京都足立区)

 脱臭剤全般を扱う。PRしたい層は産廃業者やゼネコン、アスファルトの工場など。産廃関連の来場者が多く、興味を持ってくれた。環境意識の高まりで、現場では臭いの問題が深刻化し、近隣住民からのクレームも増えて、脱臭のニーズは増えている。余裕のある企業は脱臭専用の機械を導入するが、スペースと費用がかかる。我が社の方法は、基本的に粉体と液体の薬品で処理する。

 この展示会は集客力が高い。昨年は約700件のアンケートを取れた。今回は昨年以上の手応え。ただアンケートを募っても、答えてくれる人はいない。ノベルティを配ったり、スタッフが商品説明やヒアリングをしながら集めた。残念なのは開催時期の変更だ。3月は年度末で多忙のため来場できないという声もあった。昨年は5月だったと思うが、時期をそのあたりにしてほしい。


大手食品メーカー10社と出会えた

環境テクシス(愛知県豊川市)

 食品廃棄物のリサイクル業者。この展示会は小間代が安い。1小間35万円が基本だが、2メートル角のスペースに18万円で出展している。会場の最端のこうした小さな枠を狙って出展する。来場者の7割が産廃関連で、食品関連は少ないが、大手食品メーカーが来るので悪くない。今日1日で10社くらい来た。


産廃機器の長寿命化ニーズ感じる

共和工業所(岡山県倉敷市)

 耐摩耗鋼板を加工品にして販売している。エンドユーザーに認知を広げて受注につなげるのが出展の目的。最近は破砕機や粉砕機など、材料を分別して再利用するための機械が増えている。

 会期が5月から3月に変更されたことで来場者が減った気がする。期末にかかっているのでしょうがないところだが、コマツや日立建機など大手企業の出展がない。来年はインテックス大阪での開催で、岡山から近いので出展を予定している。とはいえ、本当は東京で開催してほしい。東北や西日本からも来場するので成果につながりやすい。


出展者が挙げた競合展示会
関西機械要素技術展(関西ものづくりワールド内)
2019年10月2日(水)~4日(金)
@インテックス大阪
主催:リード エグジビション ジャパン

大阪勧業展
2019年10月16日(水)・17日(水)
@マイドーム大阪
主催:大阪商工会議所他

メッセナゴヤ
2019年11月6日(水)~9日(土)
@ポートメッセ名古屋
主催:メッセナゴヤ実行委員会

エコプロ
2019年12月5日(木)~7日(土)
@東京ビッグサイト 西・南
主催:(一社)産業環境管理協会、日本経済新聞社

国際物流総合展
2020年2月19日(水)~21日(金)
@東京ビッグサイト 西1・2
主催:(一社)日本産業機械工業会他

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