▲エレファンテック(東京都中央区) 清水 信哉社長
プリント基板の製造技術を開発するエレファンテック(東京都中央区)の看板商品は、薄くて曲げることができる基板『P-Flex』。初の海外進出として選んだのは、昨年4月の「香港エレクトロニクス・フェア 春」だ。日本よりも中国の方が市場が大きいため、2014年の創業当初から中国展開を狙っていたが、ようやく人員体制が整い、念願の中国進出が叶った。
出展の目的は、『P-Flex』が中国で通用するのか確かめることだったが、手応えは十分に得られた。商品を手に取った10社以上の担当者から、取引を希望する反応を得ることができた。もう1つの収穫は、競合が100社以上いることがわかったことだ。日本ではせいぜい10社程度だった。自分たちが戦うステージを自身で確認することができた。
「製造業は日本より中国が進んでいるとわかってはいたが、実際に目で見て話をして、改めてそのことを確信しました」(清水信哉社長)