ツリー回収までがクリスマス ウッドチップやたい肥へ @イギリス・ロンドン【1月12日/新型コロナウイルス 世界の反応・現地レポ】
- 2022/1/14
- イギリス, 新型コロナウイルス世界の反応, 新型コロナウイルス関連記事
クリスマスが終わり、ツリーで使用した生木の収集所『もみの木の墓場』がにぎわっている。大きな公園や空地などに設けられることが多いが、指定日に自宅前に出しておくと回収してくれる自治体もある。伝統にならい、クリスマスの12日前から飾り付けを始め、12日後となる1月6日に片付けをする家庭が多い。回収された木は粉砕され、ウッドチップになることが多く、森林や公園の遊歩道にまかれたり、たい肥として使用されたりするという。
PCR検査の供給が間に合わず、簡易検査を拡大
新型コロナウイルスの1日あたりの新規感染者が、10万人を超える日が続き、感染に歯止めがかからない状況だ。PCR検査を受ける人が多く判定が追いつかないため、ラテラルフロー(抗原)検査で陽性が出ても、無症状の場合はPCR検査の再検査が不要になった。陰性になるまで、ワクチン接種の完了者は7日間、未接種は10日間の隔離が求められる。咳や高熱、味覚がなくなるなど、症状がある場合は検査が必要だ。
政府は7日から、渡航者に対する新型コロナの検査体制を緩和した。入国して2日目に受けるPCR検査で、陰性が判明するまで自己隔離が必要だったが、ワクチン接種の完了者は不要になった。ワクチン接種を完了して、レッドリストの指定国以外から入国する場合は、PCR検査の代わりにラテラルフロー検査も認められる。政府は旅行業界の回復のため、順次新しい規則を実施すると発表した。
感染症対策として、屋内の公共施設でマスク着用を求める『プランB』を実施している。しかし、ロンドンでは、スーパーで70%、電車やバスで80%程度の着用率と、ロックダウン時と比べると大幅に減少した。マスク着用する人がいることや、勤務状況の改善をめぐる地下鉄のストライキが継続して発生している影響で、外出する人が減り繁華街の人影もまばらで寂しい雰囲気だ。
ロンドンでは、新型コロナの影響で老舗デパートの閉鎖や、事業規模の縮小が相次ぐ。昨年閉鎖したが次のオーナーが決まらず、店舗だった場所の空きが目立っている状況だ。一方で、倒産したファッションのTOPSHOP(イギリス)の大型店は、インテリア大手のIKEA(オランダ)が新しい店舗を開くことが決まった。アパレル大手のGAP(アメリカ)は、アイルランドの全81店舗を閉鎖し、オンライン販売のみに切り替えた。物件によっては家賃が引き下げられているが、今後の感染状況が読めないため、足踏みする企業が多いようだ。