2月中旬までに500万本のワクチン接種 @イギリス・ロンドン【2月3日/新型コロナウイルス 世界の反応・現地レポ】

▲半旗がかかげられたイギリス首相官邸

 イギリス政府は、今月15日までに500万本のワクチンを打ち終えると発表した。ジョンソン首相は、感染者や死亡者数が減少傾向であることや、中旬までに70歳以上へのワクチン接種を完了する見込みであることから、3月にはロックダウンの段階的な緩和や学校再開を目指すとしている。

 アストラゼネカとオックスフォード大学が開発したワクチンは、1回の摂取で約75%の予防効果があり、他者への感染拡大も大幅に削減できることが分かった。一度感染した人は、通常2回のところ1回の接種で同等の効果を得られるという。モデルナ社の製品は、変異株にも有効であることが確認された。

 アストラゼネカと並び、有望視されていたロンドンのインペリアルカレッジは、治験の初期段階であったが、ワクチンの開発を中止した。今後は、変異株や感染症の対応などにおける、技術開発に専念するという。

 ワクチンには牛や豚の動物性食品が含まれているという、フェイクニュースが流れた。ヒンズー教徒やイスラム教徒のなかには、教義に反するとして摂取を拒否する人が続出し、モスクなどでは嘘のニュースを信用しないようにと説明がなされる事態となった。

 政府は変異株の上陸を防ぐため、リスクの高い地域からの入国者を対象に、入国後10日間はホテルにて自己隔離することを義務付けた。対象国は、変異株が確認された南アメリカやブラジル周辺など30カ国となっている。

 チャリティ団体の「centre of mental health」は、5~16歳の6人に1人が何らかの精神障害を患っていると警告した。摂食障害が最も多く、自傷行為や自殺願望が続く。ロンドンでは、NHS(国民保健サービス)の予約が2~3カ月後となる場合が多く、適切な治療を受けられない状況だ。新型コロナに関しては、高齢者の重症化に焦点があたることが多いが、子どもへの影響も懸念される。国内では、子どもの自由が奪われたり、教育が遅れたりする状況から『忘れられた犠牲者(unforgotten victims)』との認識が広まっている。

 『キャプテン・トム』として知られる、退役軍人のキャプテン・サー・トム・ムーア氏が2日に死亡した。1月中旬に肺炎で入院したが、後に新型コロナの感染が判明した。同氏は、病院や医療従事者の支援と100歳の誕生日を兼ねて、25メートルある家の庭を歩行器を使って100往復し、約3300万ポンド(約47億円)の寄付を集めた。イギリス全土に大きな影響を与えた英雄の訃報は、多くの人に悲しみを与えた。

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