オミクロン株拡大で、外国人旅行者の受け入れを停止 @タイ・バンコク【1月5日/新型コロナウイルス 世界の反応・現地レポ】
- 2022/1/10
- タイ, 新型コロナウイルス世界の反応, 新型コロナウイルス関連記事
新型コロナウイルスのオミクロン株が蔓延(まんえん)している影響で、タイ政府は12月21日から外国人旅行者の受け入れを一時停止した。入国は渡航許可を受けた人のみに制限され、入国後は7日間の自己隔離と、2回のPCR検査が必要だ。
オミクロン株への感染者は、1月4日時点で2062人確認されており、内訳は入国・帰国者が1105人、国内感染が957人だ。政府は、状況が悪化した場合は、1日あたりの新規感染者は3万人、死者は170~180人、沈静化までに3~4カ月かかるという見通しを発表した。オミクロン株のほか、デルタ株など従来型の感染が拡大している県もあり、再び規制を強化している。
タイは外国人の受け入れを、2020年夏からビジネス目的の渡航に限定して再開した。2021年11月からは旅行者の入国も許可し、ワクチン接種の完了者に対しては、入国後の自己隔離を免除していた。しかし、12月には同制度で入国した外国人の4分の1が、オミクロン株に感染していたことが発表され、政府は外国人の入国を一時停止することを決めた。
タイ観光・スポーツ省の発表によると、2021年11月に入国した外国人は9万人以上で、前月と比べて350%増加した。国籍別ではドイツ、アメリカ、イギリス、ロシア、フランスの順に多く、日本は11番目で2238人だった。コロナ前に最も渡航者の多かった中国は、日本人より少し多い2328人にとどまった。