ロックダウン緩和は延期だが、イベント開催は進む @イギリス・ロンドン【6月23日/新型コロナウイルス 世界の反応・現地レポ】

▲ソーシャルディスタンスは自然消滅か

 イギリスでは、ロックダウンの最終緩和が4週間の延期となった。新型コロンウイルスの感染拡大を予防するため、一定数以上がワクチンを接種することが目的だ。緩和が延期されたことで、集会の人数制限が続き、屋外は最大30人まで、屋内は2世帯または最大6人まで可能だ。在宅勤務も、引き続き奨励される。

 ロンドン郊外で行われる、テニスのウインブルドン選手権は、準決勝と決勝において入場者の人数を制限しない方針だ。芸術や音楽、サッカーのUEFA欧州選手権といった、『Crowd pilot events(観客実証実験イベント)』に指定された15つのイベントも同様だ。参加者はワクチンを接種した証明書やPCR検査の陰性証明を提出することが条件となる。その他のイベントは人数制限が継続され、ナイトクラブは閉鎖のままだ。

 ロックダウンの最終緩和は、7月19日の予定だ。ワクチン接種が順調に進み、感染を抑えることができれば、ソーシャルディスタンスとマスク着用が撤廃される可能性がある。

 ロックダウン終了後の行動について、コンタクトレンズ販売のビジョンダイレクトが2000人に調査した。「他者と距離を置く」と回答した人が多く、具体的には「混雑するパブやバイキング形式のレストランを利用しない」「店頭で化粧品のサンプルを使わない」「友人のリップクリームを借りない」「知らない人と勢いでキスをしない」などが挙げられた。他には、「消毒ジェルを持ち歩く」「体調不良の場合は出社しない」といった行動を続けると答えた人が多かった。

 新型コロナによる不安から、かかりつけ医(GP)の利用が70%増えた。1日あたりの診察は、28人が上限のところ、37人診ていることになる。専門医を受診する前にはかかりつけ医の紹介状が必要であるが、かかりつけ医の予約が取れないことが問題となっている。当日の予約は朝8時に開始するが、電話とオンラインどちらもつながらない状況だ。診察は対面のほか、音声やビデオ電話を利用して行うが、診察に見落としがないかを不安視する声も出ている。

 デイリーメール紙によると、新型コロナの拡大前と比べて交通量が増加した。公共の交通機関よりも自家用車を選択する人や、オンライン注文の増加に伴い、配送トラックが増加したことが影響する。平日は104%、週末は113%増えた。

 国内で人気の観光地コーンウォールでは、一部のパブが地元住民のみ入店を認め、観光客からは不満の声が上がった。パブの運営者は、小さい店舗では入店できる人数が限られることや、日頃から来店する常連客を大切にしたいことを理由にあげている。そうしなければ観光シーズンが終わった後に生き残れないという、切迫した状況であるようだ。

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