ワクチンの接種対象を5歳以上に拡大 @カナダ・カルガリー【12月5日/新型コロナウイルス 世界の反応・現地レポ】
- 2021/12/8
- カナダ, 新型コロナウイルス世界の反応, 新型コロナウイルス関連記事
新型コロナウイルスのオミクロン株の感染者が、オンタリオ、ケベック、アルバータ、ブリティッシュコロンビア州で確認された。政府は感染予防のため、南アフリカやエジプト、ジンバブエなど、アフリカ諸国からの入国を一時的に禁止している。カナダ国籍や永住権の保持者は入国できるが、出発72時間以内と到着後のPCR検査で陰性であることや、入国後の結果判定まで政府指定のホテルで隔離が必要だ。退出後は自宅で14日間の自主隔離となり、8日目に再度PCR検査を受ける。
アメリカ以外の国から空路で入国する人に対しては、入国時にPCR検査の陰性証明を提示することを義務付けた。国民や永住者にも適用され、検査結果が出るまでは自己隔離をする必要がある。一方、アメリカ政府は、カナダからの入国を含む2歳以上の渡航者に対して、24時間以内の陰性証明を求めることを発表した。従来の72時間から大幅に短縮された。カナダから陸路で入国する際には、適用されない。
カナダではコロナワクチンの接種年齢を、5歳以上に拡大した。接種クリニックや薬局、学校にて、ファイザー製の投与が始まった。用量は成人の3分の1となり、1回目から8週間後に2回目を受ける。インフルエンザなど別の予防接種を受けた場合は、14日以上が経過した後に受けることが推奨されている。国内では小学校の集団感染が多く、10月だけでも約1万3000人の小学生が新規感染していた。
カナダ保健省は、コロナワクチンの2回目の接種から、6カ月以上が経過している人に対して、3回目となるブースター接種を進める。現在はオンタリオ州は50歳以上、アルバータ州は18歳以上、ケベック州は70歳以上と地域で差があるが、年明けには多くの州で18歳以上に対象を引き上げる方針だ。対象年齢に満たない場合であっても、基礎疾患や免疫の低下など、必要な場合も受けられる。