マスキングテープに人だかり @紙博 ㏌ 東京

展示会名:紙博 in 東京 vol.3 2019
会期:2019年7月13日(土)・14日(日)
会場:東京都立産業貿易センター 台東館4・5F
主催:手紙社
出展者数:94社

▲120色の紙製容器「空気の器」で注目を集めた福永紙工(東京都立川市)

 紙の愛好家が集まる「紙博 in 東京」は昨年よりも来場者数が3割増え、約1万3000人が来場した。

 NHKのドラマ「ととねえちゃん」に挿絵が採用された人気イラストレーターの辻恵子さんも、過去の作品をまとめたマスキングテープを出展。「作品の認知度を上げるために出展した。何かいいものがないかと探している人との出会いの場にもなる」(辻さん)という。

 来場者の目当てはマスキングテープで、売り切れや品薄になるブースが続出した。イラストレーターのあさみさんとのりおさんが手がけるネクタイ(札幌市)でも、マスキングテープがよく売れた。「コレクションにしている人も多く、どこもすごく売れていると聞いた」(あさみさん)

 紙を使ったユニークな製品の展示もあった。福永紙工(東京都立川市)では、「空気の器」と名付けられた120色の紙製容器が人気を集めた。本業は印刷加工だが、来場者にはデザイナーやクリエイターが多く、仕事につながることもあるという。

 イラストレーターのタカハシカヨコさんは、使用済みの米袋で製作したカバンに、1枚ずつ手描きでイラストを描いた商品を販売した。「トイレットペーパーを収納するバッグを作ったところ、初日で売り切れるほど人気があった」(カヨコさん)

 紙袋作家の大滝由子さんは、鳥や人などのユニークな形の紙袋を展示した。「紙博に出展するのは初めてだったが、ブースに来る人は、紙が好きで来ている人ばかり。製作にどのくらいの時間がかかるのかとか、マニアックな質問をしてくる人が多い」と来場者とのやりとりを楽しんでいた。

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