コロナと共存を目指すが、感染拡大で再び規制になるか @イギリス・ロンドン【11月5日/新型コロナウイルス 世界の反応・現地レポ】

▲子どもたちが連れ立って、家々を回ることができた今年のハロウィン

 新型コロナウイルスとの共存を目指し、規制を緩和したイギリスでは、10月31日にハロウィンを楽しむ子どもの姿が多く見られた。昨年は在宅命令などの規制があったが、今年は以前のように仮装をして、近隣の家を回る家庭が増えた。一方で、2日には新規感染者が3万人を突破し、死者は293人と感染が拡大している。政府はブースターワクチンの接種を進めることで、ロックダウンを避けたい方針だ。

 ファイザー社は、ブースター接種の予防率が95.6%だと発表した。デルタ型が拡大していた時期に、イギリス国民1万人を対象に調査した。2回目の接種から3回目までは平均11カ月で、3回目の接種後に7日以上が経過した時点で測定した。同社は結果データを政府に公式には提供していないが、政府は有効性が認められた場合に、3回目の接種を推し進める根拠になると期待している。

 旅行先の国や地域をリスク別に分け、帰国後の対応を3段階に分類した『Traffic Light system(信号機システム)』では、11月から規制が緩和された。赤色に分類された国から入国する場合は、政府が指定するホテルで隔離が必要だったが、ワクチン接種を完了している場合は不要になった。隔離の費用は自己負担で、1人2285ポンド(約35万円)だった。

 新型コロナとEU離脱の影響で、不足したトラック運転手を補うために、政府は労働ビザを持つ人に新しい規則を追加する予定だ。現在は配達や回収は週2回に制限されているが、今後6カ月間は14日間以内であれば制限なしで業務ができる。クリスマスに向けて、物流が滞らないようにするため、12月までに実施することを検討している。

 トラック運転手の人材不足を解消するため、賃金を値上げする企業が増えた。長距離バスやゴミ収集トラックなどの運転手が、より好条件の職場を目指して離職したため、長距離バスのルートが減ったり、ゴミ収集が一時停止される事態となった。

 ロンドンでは、タクシー運転手も不足している。ロックダウンで外出が制限されていた期間に仕事ができなかった人が、デリバルーやウーバーイーツといった宅配、アマゾンなどの配達の運転手に転職したことが影響している。タクシーの数が減ったことで、夜遅くに帰宅するためにタクシーを待っている女性が被害にあう事例も報告されている。一方で、利用者が増加したウーバーは、2万人の新規雇用を検討しているという。

 国内では、スパイク被害という性的暴行や窃盗を目的に、他人の飲み物に薬物を混入、お酒を飲めない人に強いアルコールを混入、知らない間に注射を打たれる行為が増加した。9~10月の2カ月間で、140件の被害届が出され、24件は注射器による被害だった。ナイトクラブや私的パーティーで多発しているため、週1日は女性専用にするパブが登場したり、女性グループがナイトクラブではなく、屋外で集まるようになったりしている。

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