死者ゼロ、48時間継続 少しずつ落ち着く市民生活 @イギリス・ロンドン【6月1日新型コロナウイルス 世界の反応・現地レポ】

▲学校の水飲み場は利用が禁止された

 ロンドンでは、6月から6人までという条件付きながら、外で人と会えるようになった。庭先までなら自宅に人を呼ぶことも認められた。これにより、バーべキューパーティーも、お互い2メートルの距離を取り、使い捨ての容器を使えばできるようになった。とはいえ、1対1での交流が認められた少し前から、公園で大人数のパーティーを行う人も出てきている。

 小学校も再開されたが、通常30人のクラスが半分に分けられたり、学年によって登校時間を変えるなど、大きな集団ができないよう工夫されている。子どもたちには2メートルの物理的距離は求められないが、グループ外の人とは会わないように配慮されている。

 ロンドンでは6月1日に新型コロナの感染による死者が48時間出ていないことがニュースになり、少しずつ落ち着きを取り戻している。

 症状がある人全員に対し、感染の有無を確認するテストが5月28日から実施されることになった。ドライブスルーか、自宅でできるキットかを選択する。

 経済面では、給料の80%を補填(ほてん)する現行の対策が、10月まで延長された。

 雇用主に対しては、7月から雇用者を職場に戻し、8月からは雇用者の保険料と年金を負担し、9月から給料の10%を負担するよう通達があった。フリーランスに対しては、8月に2回目の申し込み受付が始まる。上限額は3カ月分で6570ポンド(約90万円)だ。これまでの7500ポンド(約103万円)からは減額された。

IKEA入店に1時間の行列

▲ソーシャルディスタンスをとりながら、入店を待つ様子

 6月1日にオープンしたIKEA(イケア)には、多くの人が集まり、入店するまでに1時間を要したという。

 米国で起きた白人警察官による黒人男性の死亡事件は、ロンドン市民にも大きな影響を与えた。ロンドンでも過去に同様の事件が起きており、5月31日に最初のデモが起き、数千人規模がデモ行進に参加した。参加者はマスクと手袋をつけていた。

 移民が多く国際色が豊かなロンドンでは、全くないとは言えないものの、人種差別的扱いは少なくなっている。NHS(国民保健サービス)のスタッフの中にもたくさんの移民がいることから、移民を守ろうというキャンペーンも行われた。

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