ワクチン完了を条件に、旅行者の受け入れを再開 @カナダ・トロント【9月20日/新型コロナウイルス 世界の反応・現地レポ】
- 2021/9/23
- カナダ, 新型コロナウイルス世界の反応, 新型コロナウイルス関連記事
カナダは7日から、国外からの旅行者の受け入れを、条件付きで再開した。新型コロナワクチンの2回目の接種から14日以上経過しており、出発する72時間以内のPCR検査が陰性であることや、その証明を政府公式アプリで事前に提出する。ワクチンは、政府が承認したモデルナ、ファイザー、アストラゼネカ、ジョンソンエンドジョンソン製のみが対象だ。
ワクチン接種の完了者は、入国後の自主隔離やPCR検査は不要だが、空港で無作為に選ばれた場合は応じる必要がある。公共の場では常にマスクを着用すること、入国してから14日間は、濃厚接触した人の連絡先を保持することが求められる。
トロントのあるオンタリオ州では、ワクチンパスポートの導入が22日から始まる。紙やスマホで証明書を提示できるよう準備する人が多い一方で、ワクチン接種に反対する抗議活動が活発になった。ワクチン接種の自由、ワクチンパスポートの導入による行動制限、公務員をはじめ民間企業でも、未接種の人を解雇する動きが拡大していることが主な理由だ。
ワーキングホリデープログラミングの利用者は7日から、雇用主からの採用通知が不要になった。ロックダウン期間は、採用通知や隔離場所の確保が必須だったが、飲食業界を中心に人材不足が深刻化しているため、入国条件を緩和した。都市部の飲食店では、経験を問わずに人材を募集している店舗が増えている。