全国で感染者が急増し「完全ロックダウン」へ @マレーシア・クアラルンプール【6月5日/新型コロナウイルス 世界の反応・現地レポ】

▲スーパー内の衣料品売り場は必要不可欠ではないものとして閉鎖

 マレーシアでは「完全ロックダウン(FMCO)」として、経済や社会分野における完全封鎖を、1~14日に全国で実施する。イスラム暦の新年を祝うため、5月下旬にロックダウンを緩和していたが、感染者や死者数が急増したことが理由だ。5月28日には、感染者が過去最大の9020人、死亡者数が98人だった。

 今回で3度目となるため、「ロックダウン3.0」とも呼ばれ、3段階の厳しい措置が取られる。期間は設定されているが、マレーシア保健省が新規感染者数や病院の利用率などを元に評価し、各段階の目標を達成しなければ解除されない。同時に、集団免疫の獲得を目指してワクチン接種を加速させる計画だ。


「ロックダウン3.0」の3段階

【第1段階】   
(6月1日〜)
必要不可欠とされる、17業種のサービス以外は禁止される。飲食、物流、病院・クリニック・薬局など、水道・ガス・電気など、防衛・緊急・福祉・人道支援など、空港・港など、通信、銀行・保険などは営業できる。商業施設は、これらの業種のみ営業が可能で、それ以外は閉鎖となる。

自家用車は、買い出しや通院であれば、自宅から半径10kmに限り移動できる。運転手を含めた乗車人数は、自家用車は一世帯あたり2人まで、タクシーも2人まで乗車が可能だ。12歳以下は、緊急、治療、教育、運動以外の目的で外出できない。来客訪問は、配達や緊急時のみ許可される。
【第2段階】   
(第1段階の終了後の4週間)
感染者数が減った場合のみ移行する。経済活動は、少数でソーシャルディスタンスを確保できる場合に再開できる。
【第3段階】   活動制限例(MCO)に移行する。引き続き社会的な活動はできないが、経済活動は感染防止の運用手順(SOP)を厳守して再開できる。

▲ショッピングモールでは必要不可欠に指定された業種以外は閉鎖

 完全ロックダウンの開始日に、クアラルンプール在住の記者が、日用品の買い出しに車でショッピングモールに出かけた。スマホのアプリで、当日の健康状態を入力してから入店するため、行列ができていた。

 従来は、通路の中央に屋台が並び、小物、アクセサリー、靴、衣服などを販売している。今回のロックダウンでは、必要不可欠な商品を扱う場合しか営業できないため、それ以外のコーナーは全て片付けられていた。郵便局を閉鎖している商業施設もあった。

 スーパー内では、衣服や電化製品といった必要不可欠な商品以外にはロープが張られ、購入できないようになっていた。今まで注目商品が並んでいた棚には、洗剤、トイレットペーペー、ゴミ袋、シャンプー、歯磨き粉など、生活必需品が目立った。

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