バンコクで冠水が多発 @タイ・バンコク【10月6日/新型コロナウイルス世界の反応・現地レポ】
- 2020/10/17
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SNSでは日本人街での被害報告も
タイのバンコクで冠水被害が広がっている。10月に入ってからは特に冠水の頻度が上がっており、現地に在住する日本人のSNSなどで各地の様子が投稿されるようになっている。タイ全土で見れば冠水が発生することは珍しくないもの、バンコクでこれほどまでに頻繁に発生するのは珍しい。
タイでは例年10月末まで雨季が続く。日本のように雨の日が長く続くのではなく、短時間での集中豪雨が極めて狭い範囲で降り注ぐ。これまでは朝夕のどちらかに急激な雨に見舞われることが多かったが、近年になって日本のように1日中降り続けることも増えてきた。
雨季になると水害も多発する。タイでは国や県などに環境対策部門が設置されており、同部門が自然災害に対応する。どこで水害が発生するかはその時々によって異なるので被害が広がることも少なくないが、ボランティアが盛んな国なので、支援の手は豊富にある。
洪水や冠水といった被害は郊外では頻繁に発生するものの、バンコクではさほど多くない。2011年にはタイで大洪水が発生したが、バンコクの中心部での被害は少なかった。だが今年は、バンコクでも日系企業の事務所や住居が集まるスクムビット通りやアソーク通りなど、市内の複数の箇所で冠水が発生している。冠水によって下水があふれ、破傷風になるケースもあるほか、マンホールのふたが浮いてしまうなど、さまざまな被害の発生が危惧される。