ロックダウンの緩和で、屋内施設や飲食が再開へ @イギリス・ロンドン【5月20日/新型コロナウイルス 世界の反応・現地レポ】

ワクチン接種の対象年齢が36歳以下に

 イギリスでは10日、イングランド、スコットランド、北アイルランドで、新型コロナウイルスによる死者数が0人になった。新規感染者数、死者数の減少にともない、ロックダウンから「警戒レベル3」に引き下げられた。

 国内ではロックダウンの緩和が進み、イングランドとウェールズでは17日から、飲食店の屋内飲食、映画館などの屋内施設が再開された。飲食店では、テーブル間の距離を必要以上に空けることなく配置できるようになった。スコットランドでは、アルコールの提供が22時まででき、北アイルランドでは、飲食店やホテルの営業が24日から再開する。

 オフィスへの出社は、6月21日から再開する見込みだ。出社が許可された後の対応について、BBC(英国放送協会)が調査した。大手企業50社のうち43社は、フルタイムでオフィス勤務に戻る予定はなく、週に何日かはテレワークを取り入れるという。一方で、一人暮らしなどの理由で、出社を望む声も出ている。また、ロックダウンの緩和が進むにつれ、求人広告を出す企業が増えるなど、採用を強化する動きが見られる。

 ロックダウンの緩和とワクチンパスポートの導入で、海外旅行が再開した。需要が急増する一方、各航空会社の減便されたままのため、運賃が大幅に上昇している。イギリスから交通の便がよいポルトガルなどの国では、緩和当日の17日前後に運賃が2倍以上になった。

 ワクチン接種の対象が36歳以下になった。50歳以上は、秋までに3度目のワクチンを打つ計画だ。接種した人の96%で抗体ができることで、重症化を食い止められるため、冬に向けて感染の再拡大を防止する狙いだ。しかし、オンライン予約の場合、ワクチンの種類が選べず、かかりつけ医に問い合わせるなどの対応で、予約が進まないという課題もある。

 イングランド北部のボルトンでは、インド変異株による感染者が激増している。4月下旬は202人だったが、5月に入り520人に拡大した。政府は、拡大を最小限にとどめるため、PCR検査や濃厚接触者への連絡を強化した。インド変異株にもワクチンが有効であるとされるため、今後もワクチン接種の加速に期待したい。

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