旅行やイベントでワクチンパスポートの導入が進む @カナダ・トロント【8月20日/新型コロナウイルス 世界の反応・現地レポ】

▲再開したショッピングセンター。各店舗は入場制限をしながら営業する

 カナダでは新型コロナウイルスの新規感染者数が増加し、1日2000人前後で推移している。7月上旬には200人程度だったが、下旬から西部のアルバータ州、ブリティッシュコロンビア州、サスカチュワン州で、感染者が増加した。ワクチン接種率は64%を超えており、重傷者は200人程度にとどまっている。

 カナダ政府は、国内外の旅行において、新型コロナウイルスのワクチン接種が完了したことを示す『ワクチンパスポート』の導入を進める。モバイル端末で提示できるようデジタル化する予定で、ワクチンの種類や接種日、場所といった情報を含める。現在は各州で対応が分かれおり、マニトバ州ではすでに導入されている。ケベック州は9月1日から旅行やイベント時に適用する。

 カナダ郵便公社やカナダ放送協会といった連邦政府の職員に対しては、ワクチンの2回接種を9月から義務付ける。航空機、長距離の旅客鉄道、クルーズ船は、職員と乗客の両者にワクチンパスポートの提示を10月から求める方針だ。健康上の理由で接種できない場合は、PCR検査など代替案を検討している。

 イベントの運営・企画を手がけるLive Nation Canadaは、アーティストと観客にワクチンパスポートまたはPCR検査の陰性証明を提示することを求める。アメリカでは10月4日から施行されるが、カナダでの日程は未定だ。

 新型コロナが拡大した昨年3月以降、多くのレンタカー会社では利用者が減少したことで、保有する車両を処分していたことが分かった。今年の夏は、国内旅行を解禁する州が増え、レンタカーの需要も増加したが、供給が追い付いていない。従来は可能だった到着地での乗り捨てが禁止されたり、通常より5倍ほど高く料金が設定されたりと、不利な条件でも予約が取れない状況だ。

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