老舗デパート、売場の半分を賃貸オフィスとして提供 @イギリス・ロンドン【11月11日/新型コロナウイルス 世界の反応・現地レポ】
- 2020/11/13
- イギリス, 新型コロナウイルス世界の反応, 新型コロナウイルス関連記事
イギリスでは、ロックダウン第2弾が始まって1週間が経過した。11月10日には感染者が2万412人となり、死者は5月12日以降で最多となる532人であった。今回のロックダウンは、別世帯の親族や友人と公共の場で1対1で会う(幼い子どもは人数に含まず)、サポート・バブルや学校の継続、運動の制限がない、歯医者や眼鏡販売、整骨院は営業ができるなど、前回よりは緩やかな措置だ。一方で、6日以降は、国外からの入国時に実施される自主隔離リストに、ドイツ、スウェーデン、デンマークが追加されるなど、一部では規制強化が行われている。
老舗デパートのジョン・ルイス(John Lewis)は、売り場面積の約半分を、賃貸オフィスにすることで、収益の増加を目指している。7月にはジョン・ルイス8店舗と、傘下の高級スーパーであるウェイトローズ(Waitrose)を4店舗閉鎖した。今後も、バーミンガムやワットフォードにある大型店舗、ヒースロー空港、セント・パンクラス駅の小型店も閉鎖予定で、オンライン販売に注力するという。
11月30日から12月6日まで、大学生を対象にPCR検査の実施を行うことが決まった。イギリスでは寮に入る大学生が多いため、クリスマス休暇で実家に帰省する際に感染を拡大させないための予防策だという。陽性の場合は、10日間の自主隔離が必要であるが、12月9日からオンライン授業に切り替わるため、クリスマスまでには帰省ができるようにと配慮されている。
ウェールズでは、来年は「GCE-Aレベル(General Certificate of Education, Advanced Level:全国統一試験制度)」を行わないと発表した。今年もコロナのために中止であったため、2年連続となり大きな波紋を呼んだ。イングランドでは続行の見込みであるが、試験を数週間遅らせることが決定した。
毎年11月5日は、ガイ・フォークス・デイという火薬陰謀事件の実行犯に由来する記念日で、花火や焚き火などのイベントが実施される。今年はロックダウン中であるためイベントなどは中止となり、家族や友人との集まりも禁止された。現在は、繁華街やショッピングセンターなどの人出もまばらになっており、冬本番を前に、自宅で過ごす人が多くなっている印象だ。