- Home
- オンライン展示会「体感」レポ
- リアル展と同じく、商材の紹介と問い合わせに特化 @ミートフードEXPO/焼肉ビジネスフェア【オンライン展示会】
リアル展と同じく、商材の紹介と問い合わせに特化 @ミートフードEXPO/焼肉ビジネスフェア【オンライン展示会】
- 2021/8/16
- オンライン展示会, ミートフードEXPO, 食品・飲料
会期:2020年12月〜2021年8月下旬
主催:焼肉ビジネスフェア事務局(エヌイーオー企画内)
出展者数:440社
出展者層:畜産物・畜産物加工品、水産物・水産物加工品、農産物・農産物加工品、調味料・たれ、麺類、サイドメニュー、デザート、飲料、厨房機器・調理器具
東京と大阪でリアル開催された、肉料理を扱う飲食業界の展示会「ミートフードEXPO」「焼肉ビジネスフェア」「居酒屋JAPAN」が、オンラインで同時開催された。会期は9カ月と長く設定されている。商材の写真と説明文を前面に出し、企業名は控えめに表示したり、機能を絞って商材の紹介と問い合わせに特化したりと、リアル展示会に近いサイト構成だ。会期中に参加した記者が、出展者ページ、機能、操作感などをレポートする。
【この記事の内容】
1.トップページについて
商材の紹介、問い合わせに特化した展示会
2.各会場について
企業名を表示せず、商材の写真と説明文で勝負
3.まとめ
リアル展示会で商材を見て歩く様子をオンラインで表現
1.トップページについて
商材の紹介、問い合わせに特化した展示会
登録不要で参加できる。トップページには、イベント会場をイメージした画像とロゴが配置されている。中段には、『キーワード』のほか、『会場』『分野』『特設ブース』といった、4種類の検索窓が設置されている。ウェビナーやオンライン商談ができる機能は備えておらず、商材の紹介と問い合わせに特化している。
スクロールすると、イベントと会場が組み合わさったバナーが現れた。会場は東京と大阪がある。「ミートフードEXPO」「焼肉ビジネスフェア」の東京会場は134社、大阪は77社、「居酒屋JAPAN」の東京は153社、大阪は76社が出展している。
下部には、『特設ブース』のバナーが並ぶ。『テイクアウト・デリバリーコーナー』『〆のラーメンパビリオン』『日本酒提案コーナー』といった18項目だ。それぞれシンプルで判別しやすいアイコンで表現されていた。
『出展分野』には、17のバナーが表示される。『畜産物・畜産加工品』『麺類』『開業支援・FC募集』など、商材のイメージが写真で表現され判別しやすい。
全体的にデザイン性は感じられないが、自分の興味にあったブースを探しやすいビジュアルだ。
2.各会場について
企業名を表示せず、商材の写真と説明文で勝負
開催会場や特設ブース、出展分野ごとにページが設けられているが、基本的に作りは同じだ。
トップページの最上段にある検索窓で、展示会と商材の組み合わせで絞り込むことができる。タグをクリックすると、該当するブースが表示された。例えば『テイクアウト・デリバリーコーナー』は8社、『サイドメニュー』は22社が該当した。
検索結果には商材の写真と説明が表示されるが、企業名やロゴは見当たらない。意図的なのかは不明だが、商品情報のみというのは斬新だ。
企業ブースに入ると、ようやく企業名が表示された。画面構成は、商材の大きな画像1点と企業情報だ。動画の配信や資料のダウンロードはできない。情報が端的にまとまっており、商材の内容を把握しやすいと感じた。
商談や問い合わせは、記載されている連絡先に直接コンタクトを取るか、『お問い合わせはこちら』というボタンからフォームを利用して送信する。問い合わせごとに入力が必要になる。チャットやビデオなどがついた複雑なプラットフォームよりも、シンプルで使いやすいと感じた。
企業ブースを下までスクロールすると、別の企業ブースのバナーが表示された。オウンドメディアのように関連する情報が表示され、ブース内を回遊できるようになっている。ここでも企業名は記載されておらず、商材の写真と説明だけが表示される。
3.まとめ
リアル展示会で商材を見て歩く様子をオンラインで表現
商材の閲覧、問い合わせに特化しており、ウェビナーや商談、各ブースにおける動画の配信、資料のダウンロードといった機能はない。デザイン性はないが、要素を絞り込んでいるため、全ての面で分かりやすい展示会だ。
特に、企業名を全く表に出さないことがユニークだ。トップページと絞り込み画面では、商材の画像と説明のみが確認でき、企業ブースに入ってから企業名が表示される。リアルの展示会では、企業名やロゴよりも商材を見て歩く。商材勝負という意味では、リアルの展示会に近い表現をしているように感じた。