リアル会場からのセミナー配信と充実した企業ブースのハイブリット展 @JAPAN SHOP Online【オンライン展示会】

展示会名:JAPAN SHOP Online 2021
会期:2021年3月9日(火)~12日(金)
アーカイブ期間:2021年3月13日(土)~4月30日(金)
主催:日本経済新聞社
プラットフォーム:nikkei neon(日経イベント・プロ)
出展者数:9社

 店舗の総合見本市「JAPAN SHOP Online」が、リアル(会場:東京ビッグサイト)とオンラインのハイブリッドで開催された。リアル開催の出展者は129社に対し、オンライン出展者は9社だった。会期中にオンライン開催に参加した本メディア記者が、セミナー、企業ブースについてレポートする。


【この記事の内容】

1.インターフェースについて
 大きな画像や余白が多く、スクロールが欠かせない
2.企業ブースについて
 カタログ並みに製品情報が充実、動画視聴には名刺交換が必要
3.セミナーについて
 リアル会場からの配信で、ライブ感のある主催者セミナー
4.まとめ
 リアル会場からの配信強化に期待


1.インターフェースについて

大きな画像や余白が多く、スクロールが欠かせない

 事前登録の上、ログインして入場する。トップページには、ポスターのようなビジュアルが大きく表示された。「新価値創造展」や「JIMTOF」と同じ日経イベント・プロのプラットフォームを使用している。

 「JAPAN SHOP Online 2021」は、リアル開催と同様に「日経メッセ Online」の構成展の1つとして開催された。スクロールすると、3つの構成展のバナーが表示された。参加したい展示会のバナーを押すと、それぞれの会場に入ることができる。

 さらにスクロールすると、『セミナー情報』『注目の出展者の一覧』などが表示された。ビジュアルや余白が必要以上に大きいので、情報を把握するためには、視線をさまざまな場所に移動させなければならない。

 展示会のトップページには、画面の半分を展示会のイメージ画像が占めていた。上部には検索窓が設置されている。しかし、企業名、課題など、どんなキーワードで検索できるのかは不明だ。検索窓のすぐ下には、構成展のタグが配置されているが、読み取りにくかった。「JAPAN SHOP」のタグで絞り込むと、出展者数は9社のみだった。そのうち、リアル展示会の出展者は4社だ。

 スクロールすると、出展者ブースのバナーが現れる。大きいサイズと、2分の1サイズの2種類があり、『サービス概要』『チャット対応』『リアル展示会出展の有無』『どの構成展に出展しているか』といった情報も表示される。画面いっぱいにイメージ画像を表示している一方で、何の展示かを把握できない企業も多い。画面の右側では、配信中のセミナーを紹介する。


2.企業ブースについて

カタログ並みに製品情報が充実、動画視聴には名刺交換が必要

 トップページのバナーをクリックすると、イメージ画像が画面いっぱいに現れる。いくつかの企業では、リアル展示会のブース画像を使用していた。トップページ同様に画面におけるイメージ画像の比率は大きいが、具体的な商材の内容が伝わらない企業が目立つ。

 ページ内には、サービスや商材を紹介した『見どころ』『セミナー動画』『製品情報』などが網羅される。メインビジュアル下に並ぶ文字リンクから、ページ内の該当箇所に移動できる。クリックする度に、タブが開くことはなく良かった。しかし、無駄な空白が多いので、何度もスクロールが必要だった。

 セミナーや商材紹介の動画を見るために、オンライン上で名刺交換が必要な場合が多い。複数の動画を掲載する企業が多く、動画によって担当者が違う場合は、それぞれ名刺交換を求めることもあった。「会社情報」と「商材やサービス」についての動画が混在している様子も見られた。

 動画はページ遷移せず、ポップアップで表示される。リアル開催の展示会ブースを紹介する企業もあった。内容の説明文がなく、サムネイルで少し分かる程度のため、再生しなければならない。プラットフォームの工夫として、動画の簡単な説明を併記してほしいと感じた。

 チャット機能を装備する企業ブースは少なく、あっても目立たないように配置されていた。オンライン商談の予約フォームもなく、サイト上でのマッチングは重視されていないようだ。

 各企業ともに、カタログ並みに製品情報が充実していた。商材の特性、サイズ、資料のダウンロードなど、詳しい情報まで入手できる。余白が多いデザインも、このページにおいては効果的に感じた。

 しかし、来場者が製品情報までたどり着くためのイメージはしにくい。関連セミナーや商材の紹介動画とセットで配置するなど、情報の整理が必要ではないだろうか。


3.セミナーについて

リアル会場からの配信で、ライブ感のある主催者セミナー

 主催者と出展者の2種類で、それぞれ別のページで一覧を確認できる。各セミナーのバナーは用意されておらず、セミナーへの入口が目立たない。右上に記載された小さな文字リンクから移動する。

 主催者セミナーは、リアル会場のセミナー時間に合わせて配信された。そのため、開始や終了時間は細かく設定されており、開始時間や公開期間も、セミナーによって異なる。画質や音声、カメラワークもよく、ライブ会場での雰囲気を感じることができた。配信終了後は、すべてアーカイブで視聴できるが、タイムテーブルは必要だろう。

 ページで上部には、セミナーの内容を紹介する画像ではなく、単なる展示会名のバナーが配置されている。バナーの準備ができなかったのか、デザインの方向性なのかは不明だが、画面の大半を意味のない画像が占めているので違和感があった。配信終了のような印象も受ける。

 出展者セミナーは、イメージ画像と企業名、内容がバナー内に記載されている。タイムテーブルの枠色は数色あり、赤がJAPAN SHOPのようだが、注記がないので分かりにくい。

 クリックすると、企業ブースのトップ画面に移動した。主催者セミナーのようなポップアップでの配信ではなく、スクロールして『セミナー動画』から視聴したいセミナーを探さなければならない。


4.まとめ

リアル会場からの配信強化に期待

 全体的に余分な空白部分が多く、必要以上にスクロール操作が必要だった。企業ブース内の商材やサービス情報が充実している分、残念に感じた。最短距離で情報が得られるよう、デザインを改善して、閲覧ストレスを軽減する工夫が求められるだろう。

 会場から配信された主催者セミナーは、音声やカメラワークがよく、ハイブリッド開催のよさを感じながら快適に視聴できた。リアル開催における出展者129社に対し、オンライン出展者は9社と非常に少ない。限られた数の出展者を、カタログのように紹介するのではなく、リアル会場からのセミナー配信を主軸にする方向性もあるのではないか。

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