光とレーザー技術の展示会「OPIE」には、工学や電気、半導体、測定器、装置、レンズのメーカーが集まった。従来品よりも、高度な技術や機能を持つ商材を探す人が多く、産業用カメラ、ガラスウエハー、冷却装置に関心が集まった。2年ぶりの開催となったが、新型コロナウイルスと悪天候が影響して、来場者数は例年の半数以下だった。集客のため、ECサイトの開設や、動画コンテンツの発信を始めた出展者が見られた。

　光分析の技術を展示したエバ・ジャパン（東京都港区）には、レーザーや工業関係者が来場した。材料の傷などの検知精度を上げたい需要が多く、光を波長ごとに分光して撮影するカメラが注目を集めた。「名刺交換は1日40〜50枚と少ないが、具体的な話が増えた。洋服の加工に応用できないかという相談も受けた」（今村翔之さん）

　光工学の技術を展示したCBS JAPAN（東京都江東区）には、光工学の解析ソフトウエア、工学や電気メーカー、半導体の関係者が集まった。テレワークでも導入できるため、設計の担当者からの問い合わせが増えた。「従来からタブレットの画面を見せていたので、ウエブ商談で効率的に営業活動ができるようになった」（稲畑達雄さん）

　ガラスウエハーを展示したミツル光学研究所（川崎市）には、測定器や装置メーカーが訪れた。機器のガラス部分は限られるため、明確な要望を持つ来場者が多かった。「1日50社と名刺交換した。想定より少なく、特にターゲット層である半導体メーカーはほとんど来場していなかった」（阿部順二さん）

　熱問題を解決する冷却装置を展示したキーストンインターナショナル（千葉県柏市）には、レンズやレーザーの関係者が集まった。冷却装置に付随するセンサーが、水質調査の観点から注目された。「大手企業を中心に来場者が減った。現物を見て判断したい需要があるので、ウェブ商談だけでは厳しい」（小林秀樹さん）