ワクチンの混合接種は問題なし、ロックダウン解除も目前に @イギリス・ロンドン【7月7日/新型コロナウイルス 世界の反応・現地レポ】

▲グループ分けし、グループ外との接触を遮断するバブルシステム

 イギリス政府は、ロックダウンを19日に解除する方向で検討を進める。成人の80%が1回目、60%が2回目の接種を終え、重症化する人や死者が減少したことが理由だ。公共の場でのマスク着用、社会的距離の確保は、個人の判断に任せるという案が出ている。学校で行われている、30人単位でグループをつくり、教室移動や他学年と交流しないようにするバブルシステムも廃止する予定だ。

 新型コロナワクチンの治験が行われた。ファイザー社とアストラゼネカ社を混合で接種した場合でも、正常に機能したことが分かった。ファイザー社を2回、アストラゼネカ社を2回、混合を2回という3種類で行われ、4週間の間隔で接種した。50歳以上の850人がボランティアとして参加した。

 ファイザー社を2回接種した人の抗体反応が1番強く、アストラゼネカ社を2回接種より、混合の方が抗体が増した。1回目がアストラゼネカ社、2回目がファイザー社の方が、その逆と比べてT細胞が活性化することが分かった。

 テニスのウィンブルドン選手権は、準々決勝から観客数を制限しないことを決めた。屋外の競技場で行われるスポーツイベントで、人数を制限しない初めてのケースとなる。しかし、制限を設けていた期間に観戦した、ウィリアム王子の配偶者であるキャサリン妃は、陽性者と濃厚接触があった。症状は出ていないが、10日間の隔離生活を送っている。

 ダイアナ元妃の生誕60年を祝い、銅像がサンクンガーデンで2日から一般公開されている。ケンジントン宮殿で、ウィリアム、ハリー両王子により除幕された。ハリー王子はカナダから渡英し、自己隔離期間を経て式典に出席した。

 サッカーファンの多いイギリスでは、UEFA EUROが話題だ。3日にはイングランドが6大会ぶりに4強入りし、パブや公園、電車などあらゆる場所でお祭り騒ぎとなった。観戦中や勝利を分かち合う中で、濃厚接触する機会が増加し、2000人以上の感染が確認された。

 ロンドンのオックスフォード・サーカスの一部が、歩行者専用の広場に生まれ変わる。2つの大通りが交差した場所で、毎年2億人が観光や買い物のため訪れる。混雑の解消が課題だったが、2021年までに広場を設置する。ベンチや植物を配置して、くつろげる場所にするという。2022年には、地下鉄へのアクセスも改善する予定だ。

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