全国各地の大学で反政府集会が始まる @タイ・バンコク【9月19日/新型コロナウイルス世界の反応・現地レポ】

 
  • 2020/9/22
▲今のところどこも日常生活は普通だが、これからどうなるか読めない怖さがある

近年の政情不安がかわいく見える現状

 タイでは2006年に起こった無血クーデター以来、国内が二分され政治情勢が不安定な状態が続いた。一方が主導権を握れば、もう一方が市場に経済的打撃を与えてでも邪魔をする。国民は、着地点のない抗争に嫌気が差し、タイ陸軍幹部が2014年に起こしたクーデターを歓迎した。だが、その後の軍政は、権力を維持するために憲法を改正し、選挙で台頭する新勢力を握りつぶした。やがて、タイ国民も疑問を抱くようになった。

 声を上げたのは大学生を中心とする若者たちだ。政府に異議を唱え、新型コロナの感染拡大において活動は一層大きくなった。若者たちは現国王であるラマ10世王に対しても声を上げた。タイには王室を守る法律があり、王室批判は有罪となり刑務所に収監される。この法律の撤廃を若者は求めているのだ。

 これまでタイでは公に国王批判がなされることはなかった。メディアも王室にネガティブなニュースは取り上げない。前国王のラマ9世王は国民に絶大な人気を誇り、2016年に崩御するまでタイで王室批判を聞くことはほぼなかった。

 現国王は即位前から現在に至るまで、一年の大半をドイツで過ごす。王室資産は莫大で、世界の国王の中でも特に裕福といわれる。数年前からタイは不況が続き、新型コロナの影響で失業者は一層増えた。だが、王室資産が国民のために使われることはなく、不満が頂点に達しつつある。

  
       

この先、会員限定エリアです
無料会員登録は下のボタンから。
全記事を読める有料会員登録はマイページから。

高田胤臣(たかだ たねおみ)高田 胤臣(たかだたねおみ)
東京都出身。タイ在住。1998年に初めてタイを訪れ、その後、バンコクで暮らしながらタイ語学校に通い、2002年からタイ在住。現地採用で数社に勤務し、2011年からライター専業に。著書に「亜細亜熱帯怪談」(晶文社)など多数。

関連記事

【PR記事】サーマルカメラ.tokyo
【PR記事】サーマルカメラ.tokyo
 

最近の記事

新聞からの移行プラン
国内外の展示会を取材する
展示会専門紙
国際イベントニュースとは
私たちが展示会に注目する理由とは...。国際イベントニュースが取材する情報をご紹介します。

今回どうだった?
出展者に聞いた展示会の口コミ
人が集まるブース特集
記者の目にとまった人が集まるブースを紹介
自治体の出展戦略
自治体が出展!その目的は?
海外展示会挑戦記
海外展示会に挑戦する企業に聞いた
海外展示会レポ
現地記者が海外展示会を取材。海外トレンドをお届けします
イベント人物図鑑
展示会で出会える人を紹介します
国内展示場小間数ランキング

ブース・人材・運営・サポート企業

医療インバウンド
ページ上部へ戻る