チャットとライブ配信でリアル感を表現 @Japan IT Weekオンライン【オンライン展示会】

展示会名:Japan IT Weekオンライン
主催:リード エグジビジョン ジャパン
会期:2021年6月16日(水)〜18日(金)
プレオープン期間:6月1日(火)〜15日(火)
来場者数:1万254人(プレオープン期間を含めると1万9627人)

 IT業界の展示会「Japan IT Week」が、オンライン開催された。出展者はチャットやビデオ商談、セミナーのライブ配信を利用して、10〜17時にリアルタイムで来場者へ対応した。会期はリアル展と同じ3日間で、主催のリードエグジビジョンジャパン(東京都新宿区)にとって、初となる本格的なオンライン展示会だった。会期中に参加した記者が、セミナー、出展ブース、機能、操作感などをレポートする。


【この記事の内容】

1.プラットフォームについて
 ニュースの確認、展示会とセミナーへの入口として機能
2.企業ブースについて
 商材やセミナーの閲覧、チャット、名刺交換、商談予約ができる
3.セミナーについて
 リアルと録画で配信、アンケート結果の公開でライブ感を演出
4.検索機能について
 構成展ごとに詳細に検索でき、文字のみで結果を表示
5.オンライン商談予約について
 スケジュール表の空き枠をクリックして予約
6.出展者の声
 認知拡大とリード獲得ができるリアルと比べ、予想を下回るオンライン展
7.まとめ
 リアルタイムの対応で、出展者の存在を感じるプラットフォーム


1.プラットフォームについて

ニュースの確認、展示会とセミナーへの入口として機能

 事前登録の上、ログインして参加する。展示会名がシンプルに配置された、控えめなトップページだ。

 『WHAT’S NEW』の枠内には、事務局からのメッセージが端的に表示される。一方、事務局から届くメールには、「あと3時間!」「今すぐチャットをしてください」といった、強くアクセスを促すタイトルが目立った。

 スクロールすると、展示会への入口となるバナーが5つ表示された。12の構成展を1〜3展ずつ、5つのカテゴリーに分類する。一覧で表示されるので、迷わずに目的のジャンルの展示会場を目指せるだろう。

 さらにスクロールすると、セミナー情報が現れた。日時、タイトル、登壇者、部署名が表示される。企業名は確認できず、それぞれのセミナーの『詳しく見る』を押すと表示された。どの展示会と関連するセミナーなのか、タグが設置されていると親切だろう。


2.企業ブースについて

商材やセミナーの閲覧、チャット、名刺交換、商談予約ができる

 企業ブースは、プラチナ、ゴールド、シルバー、ブロンズといったスポンサー順に並んでいる。バナーの大きさが、小間数の大きさに比例するようだ。企業のロゴやイメージ画像、企業名、2行程度の商材紹介が表示される。

 バーチャルブースになっており、基本的なつくりは同じだった。上部の看板は各企業で異なり、デザインを工夫することで、バナー広告のように訴求力を持たせることができると感じた。看板の左右には赤い矢印があり、クリックすると他のブースに移動する。

 ブースの中央には小さな動画モニターが設置され、商材の動画を再生できる。Youtubeが埋め込まれているので、画面を大きくして視聴が可能だ。

 スクロールすると、製品やセミナーの情報が現れる。製品情報はそれぞれ詳細ページが用意され、文字や画像、動画で確認ができる。関連資料のダウンロードも可能だ。

 ブースの下部には、常に『ブースに戻る』『オンライン商談・予約』『チャットする』『ビデオ通話する』といった文字リンクが表示される。便利な機能だが、背後の文字と被ると見づらくなる時もあった。

 閲覧中に、アラートのように『!新着チャット』という赤い文字が表示された。クリックすると自分専用のチャットルームに移動し、メッセージを確認できる。

 内容は、テンプレートらしき文面から軽い声かけまでさまざまだった。メッセージのやり取りで温度感を確認し、最適な営業活動につなげているようだ。出展者はすぐに対応できるよう待機しているようで、リアルに近いタイミングで声をかけられた。担当者が不在となる18時以降には、声かけを受けることはなかった。

 チャットルームでは、オンライン名刺の交換ができる。登録時の情報から自動で生成される。名刺交換を行った相手の連絡先は、CVSデータで一括でダウンロードでき、リアル展示会と同様に担当者情報を獲得できる。


3.セミナーについて

リアルと録画で配信、アンケート結果の公開でライブ感を演出

 トップページ上部のメニューにある『セミナー』をクリックすると、配信スケジュールが表示される。企業名、展示会のジャンル、時間、登壇者の顔写真と肩書き、内容が確認できた。アーカイブはなく、該当する時間帯のみ視聴ができる。

 『セミナーに申し込む』を押すと、本当に参加するかを確認するポップアップが出る。キャンセルはできないとあるが、ペナルティはないようだ。

 申し込んだセミナーは、マイページの『マイスケジュール』で確認できる。会期中に使えるスケジュール帳のような機能で、当日にセミナーの枠をクリックすると、配信画面に移動する。シンプルで一覧性があるので、便利な機能だと感じた。

 配信方法はZoom、Vimeo、YouTubeなどで、企業によってリアルタイムと録画とさまざまだった。アンケートフォームや投票結果を公開するセミナーでは、ライブ感を味わうことができた。出展者の工夫によるものだが、リアル感を表現できていたと感じた。


4.検索機能について

構成展ごとに詳細に検索でき、文字のみで結果を表示

 トップページ上部のメニューにある『出展社・製品検索』から検索ができる。構成展ごとに、細かくカテゴリーが表示された。

 チェックを入れて検索すると、該当する商材を扱う企業と製品名が文字情報のみで表示された。画像があると、見やすい印象になるのではないだろうか。または、表示する情報を絞り、多くの製品が表示されると比較しやすそうだ。


5.オンライン商談予約について

スケジュール表の空き枠をクリックして予約

 下部の『オンライン商談・予約』をクリックすると、スケジュールが一覧で表示される。30分ごとに枠が設けられており、『非対応時間』と『空き枠なし』以外の部分をクリックして、予約フォームに移動する。セミナーの予約ページ同様、シンプルで分かりやすい表だ。


6.出展者の声

認知拡大とリード獲得ができるリアルと比べ、予想を下回るオンライン展

エリアマーケット(東京都豊島区)

 リアル開催に出展予定だったが、延期に伴いオンライン展に参加した。オンラインは70万円で、リアルの50万円より高額だ。リアルでは認知拡大とリード獲得ができ、出展効果を感じていた。一方、オンラインは予想を大幅に下回り、資料のダウンロードは73件、会期中のビデオ商談は3社、後日行った商談は6社だった。

 見込み顧客の獲得においては、リアルに対面しての会話と比べると、チャットは双方向性に欠けるため、相手の関心を把握しづらい。メッセージの内容や名刺交換のタイミングを工夫したが、返信率は低かった。

 事務局からチェックリストや商談の対応についてメールが届き、1カ月前から準備を始めた。会期の2日前から、看板部分のデザインを作成した。他社ブースを見られたので参考にし、黄色を用いて差別化した。


7.まとめ

リアルタイムの対応で、出展者の存在を感じるプラットフォーム

 チャットルームをはじめ、出展者の存在を感じられるプラットフォームだった。チャット機能は煩わしいかと思ったが、回答するかは参加者に委ねられているので負担に感じなかった。通知が赤字で表示され、危険を知らせるアラートのようだったので、ポジティブな印象になるように変更した方が良さそうだ。

 バーチャルブースの見せ方も優れていた。看板部分は企業独自で設定できるので、リアル展示会のような個性が感じられた。一方、セミナーの紹介や製品の見せ方は、まだ改善の余地があるのではないだろうか。

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