リード獲得のために初出展する企業が目立つ[口コミ]@コンテンツ東京 前編
- 2021/7/2
- RX Japan(アールエックス ジャパン), コンテンツ東京, 広告・販促・印刷, 東京ビッグサイト(東京国際展示場)
会期:2021年4月14日(水)~16日(金)
会場:東京ビッグサイト 南展示棟
主催:リード エグジビジョン ジャパン
出展者数:約550社
来場者数:2万4450人
同時開催:第1回 XR総合展
構成展:第11回 ライセンシングジャパン、第10回 クリエイターEXPO、第9回 映像・CG制作展、第7回 コンテンツ マーケティングEXPO、第7回 先端デジタルテクノロジー展、第5回 広告デザイン・ブランディング展
コンテンツビジネスの展示会「コンテンツ東京」には、コンテンツ制作、広告、マーケティング、先端技術、人材派遣、クラウドサービスなどが出展。広告代理店、宣伝、デザイン制作、出版、印刷の関係者が来場した。コロナ下で、マーケティングやブランディング商材の需要が高まっており、来場者はフィットネスアプリやオンラインイベント支援、人材紹介、動画の内製化や配信サービスなどに注目していた。リード獲得のために初出展する企業が目立った。
特に記者がにぎわっていると感じた構成展「コンテンツ マーケティング EXPO」と「広告デザイン・ブランディング展」に出展した企業に感想を聞いた。前編は「コンテンツ マーケティング EXPO」の会場から。
1日に120~130人と名刺交換
PIANO Japan(東京都渋谷区)
オンラインサービスを開発販売、マーケティングなどを行っており、展示会への出展自体が初めてだ。コロナ下では対面営業の中から紹介でリードを獲得する機会が失われてしまったので、今回展示会への出展を決めた。ウェブサイトのパーソナライズを紹介、メルマガやブラウザプッシュによるユーザー管理から、最終的にサブスクにつなげるものだ。ブースにはメディア系企業、マーケター、デジタルコンテンツを持っているサイト運営者が来場した。
交換した名刺の枚数は1日120〜130枚。情報収集の人もいるので、具体的な話になりそうなのはそのうちの数%だが、商材的に1社とでも契約できればコストは回収できるため、リードの数としては悪くない。新型コロナウイルスの影響でオンライン営業の機会が増えた。オンラインでの提案で納得してもらえる商材なので特別なことはしていない。
会期後の営業に向けた種まきとしては十分
ニコリ(東京都中央区)
パズルを制作し、パズル専門誌を出版する。この展示会に出展するのは3回目だ。雑誌や新聞、テレビ番組など、メディアのニーズに合わせてパズルを制作しており、今回はマーケティングにおける課題を解決するパズルの広告効果について紹介した。ブースを訪れたのは、集客の伸び悩みや新商品の訴求に関する課題を持つ人が多かったが、テレビアニメのワンシーンで暗号として作るパズルの制作依頼というのもあった。
名刺交換したのは3日間で200枚以上になる。問い合わせも数件あるが、会期後の営業が本命で、その種まきとしては十分な成果だ。過去2回の出展でも契約につながったものは多いので、期待を持っている。コロナ下ではリアルなイベントが開催されないあおりは食ったが、在宅におけるパズル需要が非常に伸びた。もともと商材的に唯一無二な部分もあり、これといって新しい営業施策は打っていない。
過去に出展したどの展示会よりも手応えあった
東急スポーツオアシス(東京都渋谷区)
健康、フィットネス事業を展開しており、この展示会には初めて出展した。フィットネスアプリをアピールしたところ、代理店やプロモーション会社が興味を示した。アプリ自体が珍しいため、市場に競合がほとんどいない。『健康』を軸とする販促に利用したい、アプリそのものを自社に導入したいという声が多かった。これらの需要は想定通りだが、「ペット向けのものを作れないか」といった逆提案が面白く、検討したいものもあった。交換した名刺の数は想定の3〜4倍ほどで、過去に出展したどの展示会よりも手応えがあった。
営業面では新型コロナ以前から紹介や引き合いがメインだったので、顧客開拓の面ではさほど変化がない。むしろオンラインに慣れた会社が顧客に多く、時間の有効活用ができた印象すらあるので、コロナ後もオンライン営業を続けていくことも考えている。
動画の内製化支援に関心が集まる
MOVIE HOLIC(横浜市)
動画制作や動画制作の内製化、動画クリエイターの育成などを行っている。新しい会社なので、展示会への出展自体が今回初めてだ。動画制作の内製化を支援するサービスを紹介した。来場者の課題としては、外注費用を削減したい、動画をマーケティングに活用したい、社内にわずかしかいない動画制作担当者の負担を軽減したいといったことだ。これらは概ね想定通りの需要で、動画制作よりも内製化が来場者の興味を引いた。
名刺交換数は定かでないが、予想よりははるかに多い。今回は大きな声で案内したり、隣のブースと色を変え視覚的に差別化を図るなど、会場内での人の流れを意識した。コロナ下では動画クリエイター育成の生徒数が大きく増えるなど、需要を感じた。
予想していたよりも多く名刺交換できてる
PLAY(東京都渋谷区)
日本テレビのグループ会社で、動画ソリューション事業、レンタルスタジオの運営などを行う。この展示会には初めての出展で、オンラインイベントをトータルプロデュースするサービスを紹介した。ブースには、自社でオンラインイベントやウェビナーをしたいがノウハウがない、という課題を抱えた人が訪れた。来場者の業種は多岐にわたる。動画やライブの配信サイトをつくるサービスに対しては、スポーツ関係者が関心を示した。2月に出展した展示会は来場者は少なかったが、今回の名刺交換枚数は想定したよりもずっといい。