医療崩壊予防のため、完全ロックダウンを延長 @マレーシア・クアラルンプール【6月19日/新型コロナウイルス 世界の反応・現地レポ】

▲州境の検問は厳しさを増し、エリア外ナンバーの車は警察官から移動証明を求められる

 全国で2週間前から実施されている完全ロックダウン(FMCO)が、28日まで延長された。1日あたりの新規感染者が5000人程度に減少したことや、6月下旬からワクチンの安定供給が見込まれることが影響している。完全ロックダウンを実施しない場合、予測では1日の新規感染者は1万3000人に上るため、医療体制の崩壊を予防することが目的だ。5月中旬から急速に感染が拡大し、28日には過去最大となる9020人の感染者が確認されていた。

 完全ロックダウンでは、自宅から半径10キロメートル以上の移動が禁止され、生活用品や食料品、医薬品といった、必要不可欠な物資の買い出しに限り外出ができる。前回のロックダウンと比べて、州境を超える車両の検問が厳しくなった。筆者が外出の際、地域外のナンバープレートをつけた車が、警官から尋問される様子を目にした。

▲閑散として人も車も少ないクアラルンプール屈指の繁華街ブキッビンタン

 クアラルンプールでは、市内随一の繁華街であるブキッビンタンでさえ、人気はなく車も走っていない。従来イスラム教の礼拝日である金曜日や、週末には大渋滞となる地域だ。旅行者や地元の若者が行列をつくるファストフード店には、デリバリーのバイクだけが並び、驚くほど閑散としている。

 完全ロックダウンの緩和には、1日あたりの感染者数が4000人以下となること、人口の10%がワクチンを2回接種すること、ICUの使用率が適正となり公衆衛生システムが危機を脱したと認められることが必要だ。

 ムヒディン首相は15日、経済や生活を段階的に回復する指標として『国家回復計画』を発表。経済活動の停滞による1日あたり10億リンギット(約266億円)の損失に対し、50億リンギット(約1300億円)の財政注入を伴う、約1兆600億円相当の景気刺激策『PEMERKASA+(ペメルカサ・プラス)』を決定した。

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