厳しい衛生規則のもとロックダウンを緩和 @オーストリア・ウィーン【2月5日/新型コロナウイルス 世界の反応・現地レポ】

 政府は8日より、1カ月以上続いていたロックダウンを緩和する。経済へ与える打撃が大きいことや、新型コロナ措置への大規模な抗議デモが起こったことから、厳格な衛生規則の下で、経済活動を段階的に再開することが決まった。一方、ウィーンではイギリスの変異株による感染が、全体の40%を占めるなど厳しい状況が続き、予断を許さない状況だ。

 緩和措置として、段階的に経済活動を再開する。営業が許可された店舗では、顧客1人につき20平方メートルの空間を確保し、店員も顧客もFFP2マスクを着用する必要がある。飲食店や観光業は、2月も引き続き閉鎖となるが、美術館、博物館、ギャラリー、動物園などの文化施設の一部は、営業を再開する。文化施設の多くは面積が広く、社会的距離も十分に取れることから、市民から再開を望む声が上がっていた。美容院、理容院、マッサージやエステサロンを利用する顧客は、入店する48時間以内にPCR検査を実施して、陰性を証明しなければならない。

 全国の小学校は、8日から通学が許可された。中学、高校は、グループ交代制に限り通学ができる。生徒や学校関係者には、定期的なPCR検査を義務とする方針だ。

 政府は今回の規制緩和において、衛生規則を厳格化し、警察による取締りを強化していくとしている。社会的距離2メートル、FFP2マスク着用義務に違反した人は、25ユーロ(約3200円)の罰金となる。クルツ首相は、15日に新型コロナ対策措置の見直しを行うとし、状況によっては再び厳格化することもあると警告した。

 保健省によると、ワクチンの供給が遅れ、接種予定が約2週間の後ろ倒しとなっているという。イースターの4月4日までには200万回分を入手するとし、予定通りにいけば100万人がワクチン接種を完了できる見込みとなっている。

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