効率化・省力化のITツールや環境に配慮した素材の金型に注目集まる[口コミ]@INTERMOLD(金型加工技術展)前編

展示会名:第32回 INTERMORLD(インターモールド・金型加工技術展)・ 金型展2021
会期:2021年4月14日(水)~17日(土)
会場:東京ビッグサイト 青海展示棟
主催:(一社)日本金型工業会
出展者数:269社
来場者数:1万1083人
同時開催:金属プレス加工技術展

 金型加工の技術が集まる展示会「INTERMORLD(インターモールド)」には、金型成形メーカー、CAD・CAMシステム開発、シミュレーションソフト開発などが出展。効率化や省人化を求めて、金型や成形メーカー、素材加工、商社などが来場した。シュミレーションソフトやCAD・CAMシステムなどのITツール、バイオマス材料を使った金型に関心を寄せていた。出展者からは想定よりも来場者が少ないという声が聞かれる一方、昨年からのコロナ下でDM営業だけではつながれなかった企業と直接会うことができた、出展効果を感じるなどの声も聞かれた。


実物を見たいという要望は多い

ケイプラスモールドジャパン(大阪府東大阪市)

 プラスチック用の金型を製造しており、バイオマス材料を使ったアメニティグッズや金型などを紹介した。プラスチックの代替材料として注目が高まっており、ブースには金型メーカーや成形メーカー、商社などが訪れた。

 新型コロナウイルスの影響で、昨年から営業活動はオンラインで行っているが、実物を見たいという要望が高い。そのため、現物を発送し、到着後にオンラインミーティングを行うといった対策を取った。来場者数が減少傾向にあっても、顧客からは実物を見たいという要望が多いので、展示会には継続して出展する。


2日間でブースには100人来場

エムエス製作所(愛知県清須市)

 金型やゴム金型を製造するが、2年前から金型の表面処理サービスも始めており、今回はそれを紹介した。2日間でブースには100人ほどが訪れたが、予想より少なかった。

 昨年コロナ下での営業活動はDMを送ることだった。パンフレットで興味を持ってもらえても打ち合わせができず、新規獲得は難しかった。新規顧客をオンライン営業だけで獲得するのは難しく、また既存顧客のリピート数も減少した。


昨年コロナ下でDMした企業と名刺交換できた

新研(東京都荒川区)

 本社と工場は中国にあり、2年前に日本営業部を設立した、金型製作会社だ。この展示会に出展するのは初めてで、金型と冷間鍛造部品をアピールした。ブースには2日間で金型メーカーや逆営業を中心に、50社ほどが訪れた。予想していたより来場者は多い。

 新型コロナの影響で日本の顧客が工程監査に行かれないので、部品納入の新規案件はストップしている。金型は工程監査がないため、新規案件でも進んでいる。昨年はネットで検索した企業にDMを送る営業活動を行ったが、ほぼ反応がなかった。今回、そのときメールを送った企業の購買担当者と名刺交換ができた。新規リ―ドを獲得でき、出展効果を感じたので、今後も出展し続ける。


来場者数は例年の半分ほど

インテグラ技術研究所(浜松市)

 設計・製図を行うソフトウエアなどを販売しており、AIを利用した加工データ作成ソフトウエアを紹介した。来場者は例年の半分ほどだ。

 昨年はオンライン展示会でウェブセミナーを開催し、参加者数は3桁に達したが、商談につながったケースは少ない。リアルの展示会だと3桁集まれば、そのうち数十件の問い合わせにつながる。ウェブセミナーでは、4桁の数を集客しないと数十件の問い合わせに結びつけらず、オンラインだけの営業活動はハードルが高い。

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