日本政府が入国拒否 日タイビジネスに暗雲 @タイ・バンコク【5月20日/新型コロナウイルス世界の反応・現地レポ】

▲出入国者が激減しているため、夜間のスワナプーム国際空港は明かりが落とされて暗い

第3波止まらず 累計感染者11万6949人を突破

 タイでの新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない。タイ保険省の発表によれば5月19日の新規感染者数は3377人、死者29人を記録。累計感染者数は11万6949人に上り、累計死者数は678人となった。臨時病床を含む病床使用者数は4万1903人に上り、そのうち人工呼吸装着患者は402人。医療機関での緊張感も高まっている。

 第3波と言われる現在の感染拡大のきっかけとなったのは、今年3月下旬にバンコク都内の高級バーで発生したクラスター感染だ。都内での感染が急速に広まった直後にタイでの旧正月を迎える時期で、地方への帰省者が増加したことからタイ全土へと広がっていった。最近では国内の刑務所内でクラスターが発生し、感染が広がる事態も起こった。数年前から収監者が増加傾向にあり各地の刑務所の多くが定員に達していることから、刑務所内での感染を危惧する声は以前からあった。

 こうした状況を受け、海外渡航を制限する動きも強まっている。日本政府は19日、タイ、モンゴル、カンボジア、スリランカ、セーシェル、セントルシア、東ティモールの7カ国からの入国を原則禁止とすることを発表。過去14日間以内に同国に滞在歴がある外国人が対象で、6月21日から実施される。

 こうした措置に対しタイ国内では反発が強まっている。日本にはタイ料理店も多数あり、日本に住み込みで働くタイ人も少なくない。バンコク在住の日本人たちから「今日本で働いているタイ人も、一度タイに帰国してしまったら次はいつ日本に戻れるか分からない。いきなり渡航禁止にするのではなく隔離期間をしっかりと設定するなどの対応にすべきではないだろうか」と疑問の声が上がった。

 今回の日本の措置を受けてタイ政府がどのような対応を取るのかにも注目が集まっている。「もしタイ政府が日本からの入国を禁止したら、日タイ間のビジネスが止まる。しばらくは政府の動向をうかがわなければ」と不安を口にする在タイ日本人は少なくない。

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