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展示会をハブに、商材情報や商談を外部サイトで行う @AnimeJapan【オンライン展示会】
- 2021/5/24
- AnimeJapan(アニメジャパン), EventHub(イベントハブ), アニメ・ゲーム, オンライン展示会
会期:2021年3月29日(月)・30日(火)ビジネスデイ
3月27日(土)・28日(日)パブリックデイ
アーカイブ期間:3月31日(水)~4月6日(火)
主催:(一社)アニメジャパン
プラットフォーム:EventRegist(イベントレジスト)
有料商談プラットフォーム:EventHub(イベントハブ)
出展者数:39社
世界最大級のアニメイベント「AnimeJapan」が、オンラインで開催され39社が出展した。一般向けのパブリックデイと、ビジネス向けのビジネスデイが、会期をずらして行われた。チャットや商談機能は搭載せず、商材は企業サイトに、商談は外部のプラットフォームに移動する構成だった。ビジネス商談向けのビジネスデイに参加した記者が、インターフェイス、使用感などについてレポートする。
【この記事の内容】
1.インターフェースについて
青色で統一したシンプルなデザイン、メニューは英語表記
2.検索機能について
地域、業種、コンテンツ、ジャンルで検索ができる
3.企業ブースについて
3Dブースでポスターのように商材を配置
4.ビジネスセミナーについて
スタジオで事前収録された対談がメイン
5.まとめ
展示と商談で別のプラットフォームを採用
1.インターフェースについて
青色で統一したシンプルなデザイン、メニューは英語表記
ビジネスデイに参加するには、1つのアカウントにつき1万1000円の参加費を支払う。セミナー視聴、出展者ブースの閲覧のほか、オンラインのビジネスマッチング、ビジネスコンシェルジュへの相談ができる。
来場登録には、イベントマーケティングプラットフォームの『EventRegist(イベントレジスト)』が使用された。事前に登録して参加費を支払った上で、当日は入場する。
トップページは青色をベースに色を絞り込み、シンプルなデザインだ。左と下部に、メニューが英語で表示される。中央には、見どころや広告のバナーが現れた。
サイト内は大きく分けて『Exhibition(展示会場)』『Business Matching(ビジネスマッチング)』『Business Seminar(ビジネスセミナー)』『Anime Business Concierge(アニメビジネスコンシェルジュ)』の4つの会場から構成される。
2.検索機能について
地域、業種、コンテンツ、ジャンルで検索ができる
アニメ制作会社や国内外のアニメ関連企業が、39社出展する。検索機能を使い、『対象地域(国内、海外、国内外)』『業種(版権管理、商品化など)』『コンテンツ(テレビアニメ、ゲーム、声優など)』『ジャンル(アクション、ドラマ、恋愛など)』から、ターゲットを絞り込める。具体的な作品タイトルやキャラクター名から検索することもできる。
例えば、ジャンルの『2.5次元舞台』にチェックを入れると、9社が表示された。対象地域を『海外』にすると、1社に絞り込まれた。
企業紹介には、ロゴと自社サイトへのリンク、ブースへのリンクが設定されており、検索の際にヒットする項目は、タグのように表示される。
3.企業ブースについて
3Dブースでポスターのように商材を配置
ビジュアルは、3Dのようなバーチャルブースが採用されている。看板部分に、ジャンル、ロゴ、企業情報へのリンクが確認できた。ブース内には、ポスターのように商材のビジュアルが並ぶ。右上では、言語表示を日本語と英語で選択できる。
ブース内のビジュアルをクリックすると、ポップアップで拡大表示された。この表示画面から、自社サイトやYouTubeなどの外部リンクへ移動ができ、作品資料のダウンロードも可能だ。
資料のダウンロードは自動ではなく、別のタブが開いてPDFで表示される。必要に応じて手動でダウンロードを行う。
右側にはアニメーションのデモ動画が配置され、英語対応の動画を用意している企業もあった。
ブース上には、企業とチャットや商談ができる機能はない。コンタクトや商談を行いたい場合は、イベントプラットフォーム『EventHub(イベントハブ)』に移動する必要がある。
ブースに並ぶビジュアルは、縦と横の比率がそろっており、機能や情報を極力省いたシンプルな作りだ。3Dのバーチャルブースは、多くの展示会で採用されている一方で、使いにくいことが多いが、この展示会では効果的に使われていると感じた。
4.ビジネスセミナーについて
スタジオで事前収録された対談がメイン
2日間で、5本のセミナーが配信された。事前の申し込みは不要で、配信時間になると再生することができる。音声は日本語だが、画面上に英語字幕が表示された。
登壇者はアニメ制作会社や企業のメディア推進部などの担当者だ。セミナーの長さは、30分~1時間30分ほどで、スタジオで事前に収録された対談型が多かった。
右側には常時、セミナー内容と登壇者の情報が表示されている。黒い背景のナイトモードと、通常のホワイトモードに切り替えができ、全画面のシアターモードで視聴することも可能だ。
5.まとめ
展示と商談で別のプラットフォームを採用
オンライン展示会内には、チャットや商談機能は装備しておらず、アニメの詳細は企業サイトに、商談は『EventHub』に移動するよう、それぞれ最適な動線が用意されている。3Dのようなバーチャルブースを効果的に活用している展示会も初めてだった。
多くの展示会では、1つのプラットフォームに、たくさんのコンテンツを詰め込み、使いづらい見た目になっている。しかし、今回のプラットフォームは、情報や機能を盛り込みすぎていないシンプルさで、操作がしやすかった。展示と商談を分けて設け、それぞれに最適なプラットフォームを採用した、オンライン展示会の成功例だったのではないか。