待ち焦がれた恋人や孫との対面 @イギリス・ロンドン【6月17日/新型コロナウイルス 世界の反応・現地レポ】
- 2020/6/24
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プレミアリーグも無観客で再開
6月13日のロックダウン緩和により、18歳以下の子供がいる家庭、片親世帯、単身世帯に、他の家族と一緒に過ごすことが認められた。これにより、一人で自宅にこもっていた人も別の家庭と交流ができるようになり、恋人同士や、孫の顔を直接見られずにいた人たちから、喜びの声が上がった。
14日には、23階建ての市営住宅、グレンフェルタワーで3年前に起きた火災事故の記念式典がオンラインで行われた。
15日に営業を再開した、人気の激安洋服店やナイキの直売店には早朝から長蛇の列ができ、その様子が報道された。
サッカーのプレミアリーグは無観客試合だが、17日に再開される。
同日、子供向けの給食を無料で提供される世帯に対し、夏休み期間中も、子ども1人につき週に15ポンド(約2000円)のバウチャーを発行することになった。これは、プロサッカーチーム、マンチェスター・ユナイテッドFCのマーカス・ラッシュフォード選手が政府に出した嘆願書の内容を受けたものだ。新型コロナの感染拡大により、貧困家庭にはuniversal creditという社会保障が支払われることになったが、それだけではまかないきれず、3分の2の家庭が借金をせざるを得ない状況にあるという。
アメリカで起きたジョージ・フロイドさん死亡事件をきっかけにした黒人差別に対する抗議活動は、ロンドンでも連日続いている。『black lives matter』を訴える人たちと、「イングランド」と叫ぶ右派の衝突がロンドン数カ所で起き、けが人も出ている。また、衝突にはなっていないが、抗議活動は北部最大の街ニューカッスルなどの地方都市でも起きている。事件に対して、さまざまな意見・見解が飛び交う中で、どちらの側からも行き過ぎた内容が目立つようになっている。