高齢者の死亡率が増加し、ブースター接種を急ぐ @イギリス・ロンドン【11月17日/新型コロナウイルス 世界の反応・現地レポ】
- 2021/11/22
- イギリス, 新型コロナウイルス世界の反応, 新型コロナウイルス関連記事
新型コロナウイルスに感染した70歳以上の高齢者や、基礎疾患を持つ人の死亡率が増加した。政府は、2回目のワクチン接種から6カ月が過ぎ、免疫が落ちていることが原因だとして、40代以上にブースター接種を急ぐ。2回目の接種から6週間は開ける必要があったが、5週間に短縮された。ブースター接種は、アストラゼネカ製とオックスフォード製で90%、ファイザー製とバイオテック製で94%の予防効果があるという。
国内では、少額をだまし取る詐欺が増加した。国民保健サービスを装った架空の機関から、ワクチンパスポートが必要な場合は、4.99ポンド(約770円)の支払いが必要だとメールが届くようだ。宅配サービスでは、1~3ポンド(約155~465円)支払わないと配達できないという内容だった。
振り込め詐欺では、国内で主流のコミュニケーションアプリ『WhatsApp(ワッツアップ)』に、子どもを装ったメッセージが届く事件が増えた。携帯をなくした、壊れたため番号が変わったと思わせ、海外などでトラブルに巻き込まれたので振り込んでほしいと、金銭をだまし取る手段だ。
クリスマスを心待ちにする人が多いイギリスでは、クリスマスまでの日数を数える「アドベントカレンダー」を用意する家庭が多い。12月1日から24日まで、毎日1つずつ窓を開けて楽しむ習慣だ。従来は、全ての窓を開けると絵が完成するものが主流だったが、近年はチョコレートのほか、コスメ、バスボム、ウイスキー、クラフトビール、おもちゃなど、さまざまな種類が販売されている。新型コロナウイルスの影響で、外出自粛が続いたことから、自宅で過ごす時間を楽しめるよう、各社は工夫を凝らしているようだ。
アドベントカレンダーの価格は、1ポンド(約155円)から、400ポンド(約6万2000円)といった高額なものまで幅広い。手作りのカレンダーに、小さなおもちゃを入れる家庭もあるという。ロンドン在住の記者は、子ども達が毎朝楽しみに起きられるよう、今年はレゴのカレンダーを用意した。
クリスマスの装飾や夜景を楽しめる場所として、老朽化した発電所を修復した複合施設が話題となっている。商業施設や高級アパート、ホテル、オフィスは建設中だが、周辺の飲食店のほか、個性的な外観や屋台、映画館があり、ストリートアーティストによるパフォーマンスでにぎわう。