東京ドームが8月からワクチン接種会場に
- 2021/5/27
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ナイター開催日の昼間を無償提供
東京ドーム(東京都文京区)が、新型コロナウイルスのワクチン接種会場として使用する準備を進めている。5月20日に設立した「後楽園・神宮外苑における新型コロナウイルス地域対策協議会」のうち、読売巨人軍(東京都千代田区)、東京ドーム、三井不動産(東京都中央区)、読売新聞社の4社が無償提供を提案した。8月から新宿区・文京区の一般向けの接種会場となる見込みで、期限は決めていない。
接種会場となるのは球場内のコンコースだ。中央の正面入り口から左右に接種対象者の動線を分ける。受付、問診、接種まで、高低差のない広大な空間で実施できることや、接種後に容態を確認するための待機スペースも十分確保可能な理由から、大規模接種の会場に適していると判断した。
接種時間が試合前の練習と重なった場合、選手など球団関係者との接触機会が増える懸念に対しては、コンコースとグラウンドの距離が離れており、場内の換気についても昨年から給気量を1.5倍に増やしているため、感染リスクは低いと判断したようだ。
プロ野球の試合も予定されているが、ワクチン接種を実施するのは平日のナイター開催日に限定し、接種終了から試合の観戦客の入場開始までの間に、消毒のための時間を設ける。また、プロ野球の選手やスタッフが使用するスペースには、チーム関係者以外は立ち入れない。「会場の運営にあたっては、実施主体である自治体と連携し、徹底した感染対策を実施する。ワクチンの接種が、プロ野球の開催には全く影響しないことを確認した上で提供を決めた」(読売新聞グループ本社・広報部)